暑すぎる！ 米オレゴン州、｢新型コロナ対策｣より｢暑さ対策｣を優先

• アメリカの太平洋岸北西部は、熱波に見舞われている。オレゴン州ポートランドでは、6月27日に史上最高気温が観測された。
• 暑さと新型コロナウイルスの脅威を天秤にかけた結果、現地ではプールや映画館、ショッピングモールの収容人数の制限を取り下げた。
• 混雑しているからといって、涼める場所への立ち入りを拒否されることはないと、当局はしている。

記録的な暑さによってもたらされる健康上の脅威が新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを上回り始めたとして、オレゴン州の保健当局は6月25日、プールや映画館、ショッピングモールの収容人数の制限を取り下げた。KATUが報じた。

アメリカの太平洋岸北西部は、過酷な熱波に見舞われている。オレゴン州ポートランドでは27日に華氏112度（摂氏約44.4度）と、史上最高気温が観測された。

熱波の影響で、当局は新型コロナウイルスの流行から人々を守りつつ、身体を冷やせるように冷房やプールへの市民のアクセスを確保しなければならないという課題に直面している。

｢この優先順位付けについて、わたしたちは保健当局と徹底的に話し合いました。そして、何よりもまず、この猛暑から人々を逃れさせたいとわたしたちは考えました｣とマルトノマ郡の危機管理の責任者クリス・ボス（Chris Voss）氏はKATUに語った。

プールや映画館、ショッピングモールの収容人数の制限を取り下げた他、オレゴン州の複数の郡の保健当局は、スペースの都合で涼める場所への立ち入りを拒否されることはないとしていると、KATUは報じた。

当局が、人々に少しでも涼しく過ごしてもらうことを優先させたのは、オレゴン州のワクチン接種率と新規感染者数の少なさが理由かもしれない。

Oregon Public Broadcastingによると、オレゴン州のブラウン知事は25日、州の経済活動は6月30日までに再開させるとし、"18歳以上の成人の70%に少なくとも1度のワクチン接種を"という目標にも、あと約3万5000回の接種で手が届く見込みだと話した。

27日、オレゴン州の新規感染者数は138人、死亡者はゼロだったとThe Oregonianは報じた。

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［原文：Oregon dropped its COVID-19 capacity limits at swimming pools and movie theaters to help people stay cool during a record-breaking heat wave］

（翻訳、編集：山口佳美）