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英国ではデルタ株猛威もワクチン効果でリスク減。新型コロナ、世界の「今」を知る17のデータ

渋谷

6月28日の東京・渋谷の様子。緊急事態宣言が解除され、街の人出が増えている。

撮影:三ツ村崇志

6月20日まで続いた東京や大阪などの大都市における緊急事態宣言が、まん延防止等重点措置に移行してから1週間が経過した。

すでに、東京では新型コロナウイルスの新規陽性者数が増加傾向に転じている。

6月28日に東京で確認された新規陽性者数は317人、1週間で確認された陽性者数の平均(1週間移動平均)は489人と、前週比で124.8%だった。6月21日段階での前週比が103%だったことを考えると陽性者数の増加ペースが加速していることが分かる。

仮に前週比約125%のペースを維持して1カ月(4週間)経過したとすると、東京オリンピック開催式直後の陽性者数の1週間移動平均は約1194人(244%増)になる計算だ。

首相官邸によると、6月27日の段階で国内で新型コロナウイルスワクチンの接種回数は4000万回を超えた。このうち、2度の接種を終えたのは約1400万人。日本の全人口の約11%にあたる。

当初、進捗の遅れが目立った日本のワクチン接種だが、ここに来て職域接種なども始まり、接種が進んでいることはポジティブな一面だろう(ただし、職域接種の新規申請は停止)。

ただし、国内にもすでに侵入している感染性が高いとされているデルタ株の広がりや、東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、人の移動の活性化による感染増の懸念、国内で流行しているウイルスを世界へと拡散してしまうリスクなど、対峙すべき課題は多い。

国内外のさまざまな状況を考えなければならない今、公的データをもとに、世界のワクチンの接種状況と感染状況をあらためて確認しよう。


世界の感染者数は、2億人に近づこうとしている。死亡者数は約400万人。3月末の段階と比較すると、東南アジアでの感染の割当が少し増加傾向にある。

世界

世界の感染者数

出典:WHO Coronavirus Dashboardをもとに編集部が作成。


世界の感染者数は3月末頃と比較して減っている。ただし「下げ止まり」している状況だ。

世界の感染者

直近の感染者数

出典:WHO Coronavirus Dashboardより


世界中でワクチンの接種が進んでいる。日本も当初は接種が遅れていたが、世界と比較しても遜色のないペースにまで持ち直している。

ワクチン

少なくとも1度はワクチンを接種した人の割合。

出典:Our World In Data


ウガンダの五輪選手団から新型コロナ陽性者が出たことが話題だ。各国の10万人あたりの感染者数を見ると、ウガンダはまだ少ない方だ。

10万人あたりの感染者

WHOが定めた6つの地域区分それぞれで直近の感染者数が多い国の中から、一部を抜粋して表示しています。

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


感染者数が多いアメリカやインドでは、直近1週間での10万人あたりの感染者数はそこまで多くはない。むしろブラジル、アルゼンチン、コロンビアなどの状況が懸念される。

世界10万人

WHOが定めた6つの地域区分それぞれで直近の感染者数が多い国の中から、一部を抜粋して表示しています。

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


アメリカ大陸では、ブラジルでの感染ペースが依然として早い。アメリカでは直近1週間の新規感染者が、10万人以下にまで減っている。

アメリカの感染者

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。

ワクチン接種が進んだ影響か、アメリカでは3〜4月に感染者が少し増えたものの、以降は減少し続けている。

アメリカ

出典:WHO Coronavirus Dashboardより


ヨーロッパではロシアでの感染が広がっている。ワクチンの接種率が高いイギリスでも感染が広がっているが、ワクチンによってリスクが低減されていると見られている。

ヨーロッパ

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。

イギリスで流行しているのはほぼすべてがデルタ株だ。

ただし、BBCの報道によると、感染者の多くがワクチン未接種者であり、ワクチン接種者が感染した場合も重症化などが防げているなど、ワクチンの効果が出ていることが伺えるという。

ヨーロッパでは、100人あたり20人以上がワクチン接種を完了している国が大半だ。

ヨーロッパ

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


東南アジアでは、デルタ株が流行しているインドでの感染が顕著だ。

東南アジア

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。

東南アジア地域は人口が多いこともあり、なかなかワクチンの接種率が高まらない。

インドのワクチン

出典:Our World In Data


ただしそれでも、インドは3月末からの大流行がなんとか収まってきた段階だ。

インドの感染

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


東地中海地域では、イランの感染者・死亡者数が依然として多い。

東地中海

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


アフリカ大陸では、南アフリカの感染が急激に増加している。

アフリカ

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


世界のワクチン普及率を比較すると、明らかに先進国に偏っている。なお、日本はワクチンの接種ペースが加速しているとはいえ、世界平均を下回っている。

ワクチン普及率

出典:Our World In Data


人口100人あたりのワクチン接種が完了した人数を比較すると、アメリカ、ヨーロッパ諸国とそれ以外の国の格差が一目瞭然だ。

世界のワクチン普及率

色が濃い国ほど、ワクチンの100人あたりの接種数が多い。ヨーロッパやアメリカはほとんど色が濃くなっている一方で、アフリカはほとんどワクチン接種が進んでいない。

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


西太平洋地域では、フィリピン・マレーシアで新規感染者数が高止まりしている。また、モンゴルは感染者がピークを迎えている。感染者数が「下げ止まった」日本は、これらの国に次いで直近7日間の感染者数が多い。

西太平洋

出典:WHO Coronavirus Dashboardを元に、Flourishを用いて作成。


参考

WHO Coronavirus (COVID-19)Dashboard

Our World in Data

(文・三ツ村崇志

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