Mike Blake/Reuters
- Investing.comの投資家を対象とした調査では、回答者の63%がイーロン・マスク氏を"金融市場で最も影響力のある人物"だと答えた。
- 回答者の半数は、マスク氏のような個人が持つ影響力を抑える政策を支持すると答えている。
- マスク氏がそのエネルギー使用について否定的なツイートをした後、ビットコインを売ったという回答者もいた。
アメリカの投資家の約3分の2が、イーロン・マスク氏は金融市場に大きな影響力を持っていると考えていることが最新調査で分かった。
Investing.comが2021年6月に1103人の投資家を対象にオンラインで実施したこの調査では、回答者の63%がテスラのCEOイーロン・マスク氏を"金融市場で最も影響力のある人物"だと答えた。その一方で、回答者の52%は市場の操作に関して、マスク氏のような大きな影響力を持つ人物の力を抑える政策を支持すると答えている。
マスク氏はビットコインやその他の暗号通貨に大きな影響を与えてきた。暗号通貨の値動きの理由をピンポイントで示すのは難しいが、ビットコインはマスク氏がビットコインについてツイートした時に動くことが多い。
今回の調査では、ビットコインが環境に与える影響についてのマスク氏のツイートが、一部の投資家によるビットコインの売却を促したことも分かった。
回答者の38%は、マスク氏がツイートするまで、ビットコインが環境に与える影響を心配したことはなかったと答えている。一方、ビットコインに投資していた回答者の30%は5月にビットコインを売っていて、20%はマスク氏のこのツイートを受けて、売却を決めたという。
ただ、回答者の84%は"ビットコインの未来はマスク氏にかかっている"とは思わないと答えている。
マスク氏のツイートをどのくらい真剣に受け止めているかという点については、投資家の間で大きく意見が分かれた。回答者の33%はマスク氏の暗号通貨に関するツイートを「迷惑」、27%は「面白い」、22%が「不当」と見なす一方で、28%は「興味がない」という(この質問については、複数回答可だった)。
(翻訳、編集:山口佳美)