Amazon CEO ジェフ・ベゾス氏
David Ryder/Getty Images
グリーンピースが発表したレポートによると、AmazonのCFP(*)への取り組みは、他のグローバルIT企業に比べ、著しく遅れている。
*Carbon Footprint of Productsの略。温室効果ガスの排出量をCO2に換算し、商品やサービスに表示する仕組み。
「Clicking Clean: Who is Winning the Race to Build a Green Internet? (クリーンをクリックする:緑のインターネットを作る競争に勝つのは誰だ?)」にはアマゾンがグーグル、アップル、Facebookなどと比べ、再生可能エネルギーの活用においてはなはだ劣っていると記述されている。
グリーンピースU.S.A.のシニアITアナリスト、ギャリー・クック( Gary Cook )氏は以下のように述べる。
「再生可能エネルギーについて耳障りの良い良い話ばかりするAmazonだが、どのエネルギーを使うのか、企業としての意思決定を決して顧客に知らせようとはしない。環境に悪影響を与えるエネルギー源を利用して市場拡大を行なっていると疑われても仕方がない」
環境への影響について指摘されたのはアマゾンだけではない。
「Netflixもアップル、Facebook、グーグルと同様、オンラインで大きな影響力を持つ企業の1つだ。Netflixは企業としての成長が石油燃料ではなく、再生可能エネルギーによって支えられていることを明らかにする責任がある」
なお、アマゾンの広報担当者は次のようなコメントを寄せている。
「2014年11月、わたしたちは『再生可能エネルギー利用100%達成』を目指す長期的な取り組みを開始しました。2015年4月までに再生可能エネルギーの利用率を25%にします。2016年には45%。そして、2017年末までに50%まで拡大する予定です」
[原文: Amazon lags behind Apple, Google, and Facebook on renewable energy]
(翻訳者:Satoru Sasozaki)