6月末からの「IPO祭り」20社殺到。ソフトバンクGなど持ち分価値を計算してみた

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ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長。

REUTERS/Kim Kyung-Hoon

6月最終週から7月第1週にかけて、20社近い企業がアメリカで相次いで新規株式公開(IPO)を実施した。

そしてそのいくつかは、著名ベンチャーキャピタルに巨大な利益をもたらした。

蒔いた種の刈り取りに成功したのは、ソフトバンクグループ、タイガー・グローバル・マネジメント(Tiger Global)、インサイト・パートナーズ(Insight Partners)、IVP、TCV、クライナー・パーキンス(Kleiner Perkins)などだ。

ソフトバンクGの抜け目なさ

IPOラッシュの口火を切ったのは、6月29日に上場を果たした中国のフードデリバリー「ディンドン(叮咚、Dingdong)」だった。

翌30日には中国の配車サービス「ディディ(滴滴出行、DiDi)」、米オンライン法律サービス「リーガルズーム(LegalZoom)」、米サイバーセキュリティプラットフォーム「センチネルワン(SentinelOne)」が続いた。

ソフトバンクグループ(傘下のビジョンファンド)が出資するDidiとDingdongのニューヨーク証券取引所(NYSE)デビューは控えめな値動きで始まった。

とはいえ、30日の終値で計算すると、ソフトバンクグループの持ち分はDidiが34億2000万ドル(約3760億円)、Dingdongは7億4040万ドル(約810億円)にもなる。

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