“勉強”しない日本の社会人。コロナでさらに状況悪化【5万人調査】

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2016年から続く約5万人を対象にした調査で、社会人の「学び」については状況が悪化した。

撮影:今村拓馬

コロナ禍で、日本人の勉強嫌いはさらに深刻化している —— 。

そんな傾向を示す調査結果を、リクルートワークス研究所が2021年7月5日に発表した。リクルートワークス研究所では、2016年から約5万人を対象にしたアンケート調査「全国就業実態パネル調査」を実施し、分析結果をまとめた

調査は同一の人物を2016年から毎年追跡調査しており、同一個人を追跡するパネル調査としては「国内最大規模」という。

「学習」以外は改善

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就業の安定、ワークライフバランスなど5つのテーマで分析。悪化したのは「学習・訓練」だけだった。

出典:Works Index 2020

調査の結果、2016年に比べて、日本の働き方は多くの面で改善されていることが分かった。特に「労働時間の短縮化」「非正規の待遇改善」「女性とシニアの就業安定化」の面では改善がみられている。

一方で、「学び」に関する数値は悪化していた。アンケートでは以下の点を調査。

・難易度の高い、多様なタスクを任されているか。

・仕事を通じて学ぶOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の機会があるか。

・企業らが提供する講習や勉強会などOff-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)の機会があるか。

・自己啓発に取り組んでいるか。

アンケートの回答を、最も良い状態を100としてポイントに換算したところ、2020年はすべての項目で、2019年を下回っていた。

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