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中国船舶が南シナ海に汚水垂れ流し…サンゴ礁に甚大な被害

南シナ海で中国の船舶からの汚水が海洋生態系を破壊しており、その被害は宇宙からも確認できる。

南シナ海で中国の船舶からの汚水が海洋生態系を破壊しており、その被害は宇宙からも確認できる。

Simularity

  • 領土問題で揺れる南シナ海では、200隻以上の中国船舶からの汚水によって海洋生物が脅かされている。
  • アメリカの衛星画像解析会社シミュラリティの報告書によると、その被害は宇宙からも確認できるほど広範囲に及んでいるという。
  • 同海域の島々の領有権を主張するフィリピンは、報告書の検証を進めている。

領有権を巡って紛争中の南シナ海、スプラトリー諸島周辺で200隻以上の中国漁船から排出された未処理の汚水が、サンゴ礁に甚大な被害を与えていると、アメリカの衛星画像分析会社、シミュラリティ(Simularity)が2021年7月12日に発表した。

「スプラトリー諸島に停泊している船舶からの汚水がサンゴ礁にダメージを与えており、それは宇宙からも確認できる」と、シミュラリティの創設者兼CEOであるリズ・デア(Liz Derr)は、マニラのシンクタンクStratbase ADR Instituteが主催するデジタルフォーラムで述べた。

「停泊している数百隻の船舶は、毎日、未処理の汚水をサンゴ礁に投棄している」とデアはプレゼンテーションで述べ、「停泊していると、汚物が溜まってしまう」と付け加えた。

2016年5月14日から2021年6月17日の5年間に撮影された衛星画像での変化を見ると、海藻の成長が著しいことが分かる。研究者によると、その期間中、236隻の中国船が海上で動くなく停泊していたという。

シミュラリティの販売担当副社長であるピーター・コニング(Peter Koning)は、Insiderに宛てたメールで、船舶がこのように長期間動かずにいることは普通ではなく、彼らは数カ月にわたって他の船舶を監視しているのだろうと述べた。

船の位置を示す衛星画像(左)と、それに対応する海藻の成長を示す画像(右)。

船の位置を示す衛星画像(左)と、それに対応する海藻の成長を示す画像(右)。

Simularity

過剰な汚水は水中の植物プランクトンの成長を促し、酸素不足が引き起こされる。水中に十分な酸素が供給されないと、サンゴ礁が死滅する可能性がある。

シミュラリティの報告書によると「汚水に含まれるバクテリアは、通常なら魚が利用するはずの酸素を消費し、『デッドゾーン』を作り出す」という。

サンゴ礁の形成には最大1万年かかり、堡礁や環礁へと成長するには10万年から3000万年かかる。

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