ビデオゲーム分野の経験が豊富なマイク・ベルデューがネットフリックスに参加することになった。
Glenn Koenig/Los Angeles Times via Getty Images
- ネットフリックスがフェイスブック傘下のOculusの幹部だったマイク・ ベルデュー を新しいゲーム部門のリーダーとして迎えたとブルームバーグが伝えた。
- ベルデューは以前、エレクトロニック・アーツのシニアバイスプレジデントだった。
- 関係者がブルームバーグに語ったところによると、ネットフリックスは2022年中に同社のサービスにゲームを投入したいと考えているという。
ネットフリックス(Netflix)は、ビデオゲームのストリーミング配信に進出するために、フェイスブック(Facebook)のバーチャルリアリティ部門の幹部を採用したとブルームバーグ(Bloomberg)が報じている。
ブルームバーグによると、マイク・ ベルデュー (Mike Verdu)は、フェイスブック傘下のOculus(オキュラス)のバーチャルリアリティ部門でバイスプレジデントを務め、以前はゲーム大手のエレクトロニック・アーツ(Electronic Arts)のシニアバイスプレジデントとして、主にモバイルゲームを担当していたという。ネットフリックスには、ゲーム開発部門のバイスプレジデントとして参加する予定だ。
この件に詳しい関係者がブルームバーグに語ったところによると、ネットフリックスは、ビデオゲーム部門の強化を検討しており、今後1年以内にストリーミングサービスでビデオゲームを提供することを目指している。また、ネットフリックスは自社プラットフォームでのゲーム配信に追加料金は課さない予定だという。
ネットフリックスが既存のゲームをプラットフォームに導入するのか、それとも独自に開発するのか、あるいはその2つを組み合わせるのかどうかは明らかになっていない。ブルームバーグの情報では、同社はまだ開発戦略を決定していないとしている。
ネットフリックスにブルームバーグの報道についてコメントを求めたが、回答は得られていない。
ネットフリックスがゲーム業界への参入を考えていることは、2021年5月にテクノロジー系ニュースサイトの「The Information」が初めて報じた。ネットフリックスはすでに『バンダースナッチ(Bandersnatch)』のようなインタラクティブなストーリーを手がけているが、専門家はInsiderに対し、同社のゲーム分野への進出が成功するかどうかはわからないと語っている。
『One Up: Creativity, Competition, and the Global Business of Video Games(ワン・アップ:創造性、競争、そしてビデオゲームのグローバルビジネス) 』の著者であるジュースト・ヴァン・ドリュネン(Joost van Dreunen)は、「巨大テック企業はゲームが苦手である」と話している。グーグル(Google)、フェイスブック、アマゾン(Amazon)の各社はゲームに進出しているが、いずれもゲーム市場のビッグプレーヤーにはなっていない。
(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)