バンカメ最新分析「半導体不足でもコスト増でも株価上昇の余地」期待の自動車メーカー3社

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半導体不足、原材料費などコスト上昇で自動車業界は苦境と言うが……。

Mau47/Shutterstock.com

電気自動車(EV)がここ数年、自動車業界に旋風を巻き起こしている。

これまでEV開発など検討の俎上に載せたことすらなかった自動車メーカーが、数十億ドルという資金を投じる展開だ。

EV販売台数ではテスラ(Tesla)が依然としてリードしているものの、競合メーカーによる市場シェアの侵食が少しずつ進んでいる。

販売台数は増加傾向が続き、新興スタートアップの参入も相次ぎ活況を呈するEV業界だが、新型コロナウイルスの世界的大流行により世界経済に急ブレーキがかかって以降、業界全体が大きな困難に直面している。

パンデミックにより(行動制限などの影響で)新車の需要が激減する一方、世界的な半導体不足を受けて自動車メーカーはやむなく工場を操業停止。加えて、原材料費など生産コストの上昇も自動車メーカーの利益をむしばむ。

ジョン・マーフィー率いる米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のアナリストチームは、自動車メーカーにとって第3四半期(7〜9月)は引き続き困難な季節になると予測する。

ただし同チームによれば、業界を好況に導くチャンスがまったくないわけではない。

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