Skypeの共同設立者二クラス・ゼンストローム氏
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(編集部注:この記事の内容は執筆時点のものです)
Skype共同創設者であるスウェーデン人の億万長者、ニクラス・ゼンストローム(Niklas Zennström)氏が設立したベンチャーキャピタルAtomicoがバーコードスキャンのスタートアップScanditを750万ドル(約8億6300万円)の資金調達ラウンドで支援する。
PhD卒業生とETH Zurich、MIT、IBM Researchの元研究員だったメンバーからなるチームで2009年にチューリッヒで創業されたScanditは、バーコードスキャンにかかる時間を大幅に短縮するためのスキャン技術を開発し、特許を取得した。Scanditは独自アプリを持たない代わりに、他社がScanditの技術を利用できるSDK(software development kit)を提供する。
ScanditのYoutubeビデオ(下記参照)では、バーコードが破損していた場合でも、Scanditのアプリで素早く読み取る様子を見ることができる。どんな角度からでも、距離があっても認識できることがデモンストレーションされている。
調達した資金は、米国およびヨーロッパへの拡販と、さらなる技術開発に当てられる予定。現在、取引中の会社にはCoop(生活協同組合)、GEヘルスケア、ザ・ホーム・デポ、メイシーズ、シェル、ベライゾンなどがある。
「既存サービスのわずか一握りがバーコードスキャナ市場の4分の3のシェアを占めています。既存のサービスが高額な料金を請求しながらもできていない部分で、Scanditは強力で柔軟なサービスを提供します」とScandit CEO、共同創設者のサミュエル・ミュラー( Samuel Mueller )氏は語る。
「Scanditが成し遂げたことは、素晴らしい製品とチーム力、この組み合わせです」と、カロライナ・ブロチャド(Carolina Brochado)氏とともにAtomicoの新パートナーになったテディ・ワーディ(Teddie Wardi)氏は語った。
「彼らは既存の技術を打ち砕くことを通して、拡販し、世界的なリーダーになるのにふさわしい会社です。まさしく我々が探していた創業者だ。成長するサミュエルと彼のチームとパートナーになれることを非常に楽しみにしています」と付け加えた。
「彼らは破壊的技術革新を通して拡大し、グローバルカテゴリーリーダーになる準備ができた会社であり、まさしく我々が探していた創業者である。成長するサミュエルと彼のチームとのパートナーになれることを非常に楽しみにしている」と付け加える。
(翻訳:Satoru Sasozaki)