最もアメリカ的娯楽を救ったアジア人。大谷人気爆発と東京五輪で考える「多様性」

大谷翔平

USA TODAY Sports / REUTERS

今シーズン、「大リーグで最も注目を集め、観客を熱狂させている選手は?」と尋ねたら、誰もが「大谷翔平」と言うだろう。大谷が登場する時に解説者たちが叫ぶ「It’s ShoTime!(大谷のニックネーム ShoTimeは、Showtime をもじっている)という言い回しもすっかりおなじみになった

現在、マンハッタンの6番街にあるMLBショップにも、大谷の巨大なポートレートが他のスター選手たちと並んで飾られている。渡米から約3年、大谷はこの数カ月で一気にアメリカで誰もが知るスーパースターとなり、今や大リーグで最もお客が呼べ、試合を盛り上げ、視聴率が稼げる選手の1人として認知されるようになった。

7月10日には、米スポーツ界のアカデミー賞と言われるESPY賞(Excellence in Sports Performance Yearly Award)の「ベスト大リーグ選手賞」に日本人選手で史上初めて選出された(ちなみに、今年の「ベスト・女性アスリート賞」は大坂なおみ)。この賞はファンたちの投票によって選ばれる。

1995年に渡米した野茂英雄以来、これまでイチロー、松井秀喜、松坂大輔、上原浩治、田中将大など、大リーグで人気者になった日本人選手は数多くいる。ただ素人の目から見ても、今起きている大谷に対するアメリカの熱狂ぶりは、これまでの他の日本人選手に対するそれとは次元が違うと感じる。それはなぜなのだろうか。

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