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カロリーを最も多く消費するオリンピック種目は?…運動強度、持続時間などが関係

一番カロリーを消費する五輪種目は

2012年のロンドンオリンピックの陸上男子100m決勝で、スタートを切る選手。

Adam Pretty/Getty Images

  • 消費カロリーは、運動強度と運動時間、体重、代謝の影響を受ける。
  • マラソン、マラソンスイミング、トライアスロンなどの種目は、競技中の消費カロリーが高い。
  • 短時間で激しい種目は、競技後に多くのカロリーを消費する可能性がある。

オリンピック選手がコースやプール、コートに出るのは、カロリーを消費するためではなく、勝利するためだ。だが、トレーニングと競技でどれだけカロリーを消費するかを知ることは、適切な食事をとって回復するために重要になってくる。

食べ過ぎれば体が重く感じるし、少なすぎれば体がエネルギーを求めて、筋肉や骨が減り、ホルモン機能が低下するようになる。

競技種目によって消費カロリーは大きく異なり、それは実際の運動に関してだけでなく、選手の体重や代謝にも関係している。

Insiderでは、プレシジョン・ニュートリション(Precision Nutrition)のパーソナルトレーナー、クレイグ・ウェラー(Craig Weller)に、東京オリンピックで消費カロリーが最も高い種目と、最も低い種目について聞いた。

競技中の消費カロリーが最も高いのはマラソンなどの長距離種目

スポーツ選手の消費カロリーは、運動強度と運動時間の影響を受ける。オリンピックレベルでは誰もが最高強度で体を動かすため、運動時間が最も重要になるとウェラーは述べた。

オリンピックのマラソンスイミングとトライアスロンは競技時間が2時間以内だが、マラソンは2時間を超えるので消費カロリーでも勝るだろう。

アメリカのランナー、ゲーレン・ラップ(Galen Rupp)の場合、ベストタイムは2時間6分で、1マイル4分49秒のペースで42.195km(約26.2マイル)を走り続ける。Compendium of Physical Activitiesの計算によると、134ポンド(約60kg)の彼の体重を考えると、毎分20.6kcalを消費し、競技中に合計2596kcalを消費することになるだろう。

だが、持久系のアスリートのトレーニングは、カロリーを上手に消費するよう体に教え込むことに注力しているため、彼の実際の消費カロリーはそれより少ないだろう。「彼らの目標は、できる限り消費するエネルギーを少なくすることだ。これが、競技のためのトレーニングとエクササイズの大きな違いだ」とウェラーは述べた。

一番カロリーを消費する五輪種目は

アメリカの東京オリンピック代表選考会の800m自由形のレース後、ケイティ・レデッキー(Katie Ledecky、右)が15歳のケイティ・グリムス(Katie Grimes、左)を称えた。

AP Photo/Jeff Roberson

トレーニング中の消費カロリーが総合的に見て最も高いのは、競泳

ウェラーによると、陸上で体を支える力を考慮すると、1分あたりの消費カロリーはマラソンのほうが競泳よりもわずかに高い。だが、1日約6時間もの長いトレーニング時間を考えると、競泳選手は他の種目の選手より消費カロリーが高いとみられる。

別の種目のオリンピック選手が同じ時間トレーニングしたとしても、負荷の大きい種目では小刻みな休息が必要になるだろう。

引退した競泳のマイケル・フェルプス(Michael Phelps)は、1日1万kcalの食事を取っていたことで有名だが、トレーニングだけでおよそ5182kcalを消費していたことを考えると納得できる。「問題は、そのカロリーをもとに戻すことだ。彼らは多くの食事を取り、ハードな練習をこなさなければならない」と、ウェラーは話した。

短時間で高い強度の運動は、競技後の消費カロリーが高い

強度が一定で安定している種目と比較すると、陸上短距離、サッカー、棒高跳びなど、短時間で集中的に激しい動きをする種目は、競技が終わった後もカロリーを消費し続けるようだ。ある研究では、わずか30秒間の激しい運動を5回、合計2分30秒行うことで、1日200kcalを多く消費することがわかっている。

トレーナーがオリンピック選手以外のスポーツ選手にも高強度インターバルトレーニングを推奨する理由は、この競技後のカロリー消費だ。議論はあるものの、高強度インターバルトレーニングは筋肉を維持しながら減量を促進するという研究結果があり、そのため短距離選手は長距離選手より筋肉量の多い体つきをしているのだとウェラーは述べている。

テクニカル的な種目は、消費カロリーが低い

アーチェリーや射撃などの種目は当然、消費カロリーは高くないが、彼らは非常に高いスキルと集中力が求められ、それには適切なエネルギーも必要だ。持久力が必要な種目の選手は、競技中のエネルギー補給にドーナツを食べることが知られているが、精密さが求められる種目の選手は、苛立ちを避け落ち着くために糖分やカフェインを控える傾向がある。

[原文:The Olympic sports that burn the most — and least — calories

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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