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ドバイに雨を降らせる実験成功…ドローンで雲へレーザーを照射

アラブ首長国連邦では、年間の降雨量を増やすために、ドローンを使って雲に電気を流して雨を降らせる試験が行われた。

アラブ首長国連邦では、年間の降雨量を増やすために、ドローンを使って雲に電気を流して雨を降らせる試験が行われた。

Shutterstock

  • ドバイでは、ドローンを使って雲にレーザー光線を照射し、雨を降らせようとしている。
  • これはちょうど牧場に散らばる牛を追い込んで集めるように、小さな水滴を強制的に集めて大きな水滴を作るような方法だ。
  • 同国の年間降水量は100mm以下で、6月には気温が摂氏52度まで上昇した。

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある国立気象センターは、雨を降らせる新たな方法を開発した。レーザー光線を照射するドローンを使って、人工的に雨を降らせるのだ。

同センターは、2021年7月18日21日にドバイの街中で豪雨を発生させたことを証明する2つのビデオをインスタグラムで公開した。その仕組みは、ドローンを用いて雲にレーザー光線を照射して帯電させることで、小さな水滴が集まって大きな水滴となり、それが雨となって落ちてくるというものだ。

2021年3月、UAEはイギリスのレディング大学と共同で開発したドローン技術の試験運用を検討しているとBBCが報じていた。

UAEでは人工的に雨を降らせることが極めて重要だ。というのも年間の降雨量が平均100mm以下しかないために、農業をすることが難しく食料の80%以上を輸入しなくてはならないからだ。

また、そのわずかな降水量では、うだるような暑さを和らげてはくれない。2021年6月6日にドバイでは摂氏52度という猛烈な暑さを記録した。

ドバイの人工降雨技術は、アメリカで干ばつへの対応策として1923年から行われている「クラウドシーディング」と似たような技術だ。これはヨウ化銀を空気中に散布することで、水滴を発達させる。

フォーブスによると、UAEは過去数年の間に9つの人工降雨プロジェクトに投資しており、その費用は合計約1500万ドル(約16億4300万円)に上る。これらのプロジェクトの大半は、従来のクラウドシーディング技術を用いたものだった。

ドローンを用いた降雨技術に批判的な人たちは、意図せずに大規模な洪水が引き起こされる可能性があることや、このような技術が民営化されることに対して懸念を示しているとフォーブスは報じている。

一方、アメリカでは、気候危機による壊滅的な影響に対応しようと、革新的な解決策が模索されており、例えばビル・ゲイツ(Bill Gates)は、太陽光を遮断する技術の開発を支援している。これは、大気中に人工の雲を形成して太陽光を遮ることで、地球を冷却しようというものだ。

2021年7月にはアメリカ西部で80以上の山火事が発生し、地域社会に壊滅的な打撃を与え、住宅を破壊している。7月13日、カリフォルニア州のデスバレーでは摂氏53度を記録し、2017年以来の世界最高気温の記録を更新した。

[原文:Dubai is coping with its 125-degree heat by using laser-beam-shooting drones to shock rainwater out of clouds

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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