"デジタル依存"が心配? スマホを使わせないレストランやホテルが各地に登場

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Jaap Arriens/NurPhoto via Getty Images

  • アメリカの平均的な成人は、1日に約4時間を携帯電話に費やしていて、12分おきにチェックしている。
  • ZoomやTikTokで過ごした1年を経て、バーチャル・デトックスなどをうたう企業もある。
  • 中には、携帯電話やパソコンをしまっておくだけで、宿泊料を割り引きしてくれるホテルもある。

レストランやカフェに入ると、ソーシャルメディアをチェックしたり、食べ物の写真を撮ったり、メールをしている客を目にする。しかし今、飲食店などはユニークな値引きを行ったり、携帯電話の使用を禁止したり、携帯端末をしまっておくための箱を用意することで、こうした"デジタル依存"と戦っている。

カナダにあるカフェ「Hotblack Coffee」は、客にデジタル機器から離れてもらうために、あえてWi-Fiを用意せず、コンセントの使用料を取ることで有名だ。同社の社長ジムソン・ビーネンシュトック(Jimson Bienenstock)氏は、新型コロナウイルスのパンデミックが人と人の交流を大事にする環境を作るというHotblack Coffeeのミッションを強固にしたと、Insiderに語った。

「人々は在宅勤務をしていて、何をするにも電子機器をオンにしています」とビーネンシュトック氏は言う。パンデミックの影響で、アメリカの成人がデジタルな活動に費やす時間は1日あたり1時間増えていて、平均的なユーザーで1日に4時間以上を携帯電話に使っている。「Zoomではなく、実際に会って話すことがこれまで以上に重要になっていると思います」とビーネンシュトック氏は付け加えた。

ニューヨークにあるレストラン「Hearth」では、テーブルの真ん中に客が携帯電話をしまっておける箱を置いていると、Axiosが報じている。

ニュージャージー州にある家族経営のレストラン「Sushi Lounge」では、2018年に『Reconnect Tuesday』というキャンペーンを始めた。会計時まで携帯電話を箱にしまっておければ、20%の値引きをするというものだ。テクノロジーを介さない客同士の会話を促すためだと、スタッフはMarketwatchに語っている。

ただ、パンデミックで財政的な打撃を受けていることから、『Reconnect Tuesday』やサービスタイムの値引きは現在、取りやめていると、Sushi Loungeの従業員はInsiderに話した。

世界各地のホテルも近年、「デジタル・デトックス」の値引きを行っている。ニューヨークにある「James Nomad」では、携帯電話を使用せずにいられれば、宿泊料を10%値引きしている。このホテルの"テクノロジーなし"の客室には、目覚まし時計すらない。

スウェーデンにある「Hotel Bellora」は、ソーシャルメディアに費やす時間が多いと宿泊料が上がるというプログラムを導入したと、Top Hotel Newsが報じている。

使用時間を記録するために、宿泊客は携帯電話を「スマートランプ」に接続する。スクリーンタイムが30分を過ぎるとランプは赤くなり、健全な使用時間を過ぎていること、正規の料金を払わなければならないことを知らせる。

「残念ですが、Belloraにこのお部屋はもうありません。特別な時期だけのものでした」と同ホテルのフロント係はInsiderに語った。

「わたしが知る限り、このプログラムを再び実施する予定はありません。ただ、楽しんで頂いた方たちには非常に好評だったので、不可能なことはありません」

[原文:Worried about your screen time? These restaurants and hotels will lock your phone up, and some will even pay you for it.

(翻訳、編集:山口佳美)

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