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法律違反? 84歳のドイツ人男性は第二次世界大戦時代のパンター戦車を所有していた

戦車

ドイツのハイケンドルフでは、84歳のドイツ人男性が所有する物件から第二次世界大戦時代のパンター戦車を運び出す準備が進められていた(2015年7月2日)。

ARSTEN REHDER/dpa/Getty images

  • 所有する家の地下室で第二次世界大戦時代のパンター戦車が見つかったことで、84歳のドイツ人男性が法廷論争の的になっている。
  • 検察側はこれが戦争兵器管理法違反にあたるとしている。
  • アメリカの博物館はこの戦車の購入に関心を示している。

ドイツでは、84歳の男性が法廷論争の的になっている。2015年、男性の所有する家の地下室でパンター戦車2台の他、対空砲や魚雷などが見つかったからだ。

検察側と弁護側は、男性への罰則をめぐって協議している。執行猶予付きの懲役や最大50万ユーロ(約6500万円)の罰金の可能性がある。

この軍事コレクターの男性はドイツの戦争兵器管理法違反にあたるのかどうかが議論になっている。RT-DEの報道によると、弁護側はこれらの兵器類がもはや使用できる状態にないことから、戦争兵器管理法違反にはあたらないと主張、5万ユーロ以下の罰金の受け入れを検討しているという。

しかし、検察側はこれらの兵器類が今でも使用できるとして、これに異議を唱えている。

多数のナチスの記念品も

男性

戦車を所有していた男性(中央)とその弁護士。

Photo by Axel Heimken/picture alliance via Getty Images

男性の弁護士によると、アメリカのある博物館がパンター戦車を購入したがっていて、複数の軍事コレクターが男性の所有していた70丁のアサルトライフルや多数のピストルに関心を示していると、ディ・ヴェルト紙は報じた。

BBCによると、これらの戦車や武器類は男性の所有する家の地下室で2015年に発見された。ナチス時代の美術品をめぐる捜索を受けた後、地元当局に"他にも戦時中のコレクションがある"との情報が入ったという。

ドイツ北部、キール郊外のハイケンドルフにある男性が所有するこの家から大量の軍用装備品を運び出すのに、20人の兵士が9時間を要した。

家には他にも、ヒトラーの胸像やナチスの制服を着たマネキン、かぎ十字のペンダント、ナチス親衛隊のランプ、ベルリンの総統官邸の外にかつて置かれていたヒトラーお気に入りの彫刻家アルノ・ブレーカーが手掛けた剣を持った裸の戦士の像など、多数のナチスの記念品があったと、War History Onlineは伝えている

摘発当時、ハイケンドルフのアレクサンダー・オース(Alexander Orth)市長は、男性が戦車を1978年に一度運転していたと南ドイツ新聞に語った

戦車の所有についてどう思うか尋ねたところ、オース市長は「蒸気機関車が好きな人もいれば、古い戦車が好きな人もいる」と答えていた。

裁判は2021年8月に終わる予定だ。

[原文:A World War II Nazi tank discovered in a retiree's basement leads to legal spat. There was also a torpedo and an anti-aircraft gun.

(翻訳、編集:山口佳美)

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