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ワクチンが効いているから? イギリスではデルタ株の感染者が急増も、死者は増えず

ロンドン

2021年7月27日、ロンドン。

Henry Nicholls/Reuters

感染力の強いデルタ株が世界各地で新型コロナウイルスの感染者数を急増させている。

ただ、人口の71.8%がワクチン接種を完了しているイギリスでは、これまでの感染拡大期に見られたような死者数の増加は起きていない。

イギリス政府の新型コロナウイルス・ダッシュボードは、日々の新規陽性者数と死者数をまとめている。そのデータを比較すると、"感染"と"死"の関係が時間とともにどう変化してきたかが分かる。

7月のイギリスの陽性者数に対する死者数の割合 —— 死亡率 —— はパンデミックが始まって以来、これまでのどの時点よりも大幅に低い状態が続いた。

統計

昨春の感染第1波の初期には、この死亡率は急激に上昇した。昨冬の感染が拡大した時にも、死亡率は再び上がっていた。

イギリスの直近の感染拡大は6月に始まった。7月1日までの1週間平均の新規感染者数は、6月1日に比べて6倍近くに増えた。この感染拡大の新たな波で、1日の新規感染者数は1月の水準と同じくらいまで増えた。ただ、死者数はそれほど増えていない。

この死亡率の低さは恐らく、ワクチンのおかげだろう。新型コロナウイルスのワクチンは重症化や入院、死亡を防ぐ効果が高いとされている。

ワクチン接種

Matthew Horwood/Getty

イギリスのある研究では、国内で主流となっているデルタ株による有症状の新型コロナウイルス感染症を防ぐ効果は、ファイザーのワクチンを2回接種した場合で88%、アストラゼネカのワクチンを2回接種した場合で67%となっている。

モデルナとジョンソン・エンド・ジョンソンも、臨床試験で自社のワクチンがデルタ株に対して高い有効性があることを示したとしているが、現実世界での有効性に関する査読付き論文はまだ発表されていない。

観光客

2021年7月5日、ロンドン。

Matt Dunham/AP

全体的に見て、イギリスの死亡率が時間とともに低下していることからワクチンの効果は明らかだ。2月初めの時点で、イギリスでは人口の1%が2回のワクチン接種を完了し、約25%が1回のワクチン接種を済ませていた。この頃の死亡率は平均して5%だった。

今では人口の71.8%が2回のワクチン接種を完了し、88.4%が1回のワクチン接種を済ませている。そして、死亡率はゼロに近い。

[原文:Delta variant cases have spiked in the UK, but deaths have not - a sign vaccines are working

(翻訳、編集:山口佳美)

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