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最高のチームで、変革に挑む。

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[ BUSINESS INSIDER JAPAN Special Feature ]

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アクセンチュア×資生堂「事業モデルのDX」に挑むビッグプロジェクトの舞台裏

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2021年2月、資生堂とアクセンチュアによる戦略的パートナーシップ締結のニュースは、業界内外から大きな注目を集めた。2021年7月に、2社による合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー株式会社」が設立され、資生堂グループの「デジタルを活用した事業モデルへの転換・組織構築」を加速すべく動き出した。

この戦略的パートナーシップにおいて、アクセンチュアはどのような役割を果たすのか。前代未聞のビッグプロジェクトに携わる3名に、プロジェクトの意義や価値、目指すことを聞いた。

アクセンチュア×資生堂、最強タッグで何をする?

資生堂は、中長期経営戦略『WIN 2023 and Beyond』の中で、スキンビューティー領域をコア事業とする抜本的な経営改革を実行し、2030年までにこの領域における世界のNo.1企業になることを目指している。

これをデジタル・ITの力で実現させていくのがアクセンチュアと資生堂の合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー株式会社」だ。

本プロジェクトにおいて、資生堂ジャパンのデジタルトランスフォーメーション(DX)のPMO(Project Management Office)として、デジタルを活用した新たな顧客接点づくりの戦略やロードマップの策定から実行支援までを担当しているのが、ビジネス コンサルティング本部の新井 威史氏だ。

「アクセンチュアは、『人間とテクノロジーの創意工夫で、まだ見ぬ未来を実現する』というパーパスを掲げています。資生堂の方々も当社のパーパスに共鳴してくださり、アクセンチュアが持つデジタルやITの知見を経営改革に最大限活かすべく、今回の合弁会社設立に至りました。

新会社では、資生堂グループ全体のDXを加速させ、顧客体験を起点としたビジネスに方向転換していくとともに、ビューティー領域に特化したデジタル・ITの専門家集団として、一人ひとりの生活者にあった新しい体験を、生活動線のなかでタイムリーかつシームレスに届けることを実現していきます。また、資生堂社内のデジタル人材育成にも注力します。日本発のグローバルビューティーカンパニーの実現に向けて、今まさに動き出したところです」(新井氏)

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ビジネス コンサルティング本部 コンサルティンググループ マネジャー 新井威史(あらい・つよし)氏。製薬メーカーにてプロダクトマーケティング業務を経験した後、医療系IT企業でのデジタルマーケティング支援業務を経てアクセンチュアに中途入社。現在はクライアント企業のトップライン成長を支援するカスタマー&セールスのチームに所属。

アクセンチュアはこれまでも、世界中でさまざまな企業のDXや新たな事業モデルへの転換、顧客体験の刷新を支えてきた。このノウハウが資生堂に注ぎ込まれるわけだが、具体的にはどのようなアクションをしていくのだろうか。

「新型コロナウイルスによるビジネス環境の変化もある中で、資生堂が掲げる抜本的な改革の実現のために、戦略策定から具体的なアクション実行までを支援していきます。店頭の人流が減少している中、新しい魅力的な接点を作りどう組み合わせていくかをお客様と一体となり考え、リーディングカンパニーとして再び成長軌道を描くための準備を進めています。

例えば、オンラインや店頭での購入・診断履歴をデータベースに蓄積して、一人ひとりに合わせたサービスを複数のコンタクトポイントで提供していくなど、顧客起点の施策実現に向けて取り組んでいます」(新井氏)

資生堂社内に眠っているデータを掘り起こす

資生堂のDXを促進し、中長期経営戦略を実現するために欠かせないことの一つが、資生堂グループが持つ膨大なデータの活用だ。現在、資生堂には日本全国に約1万人のビューティコンサルタント(美容部員)がいて、そこにはまだデータとして共有されていない知見が数多く眠っている。

ブランドを横断しグループ内のさまざまなデータを収集・解析してマーケティングや経営方針に活かそうとしているのが、ビジネス コンサルティング本部 AIグループのデータサイエンティスト、羽入 奈々氏だ。

「今回のプロジェクトでは、アクセンチュア社内でも複数のチームが動いていて、各所からさまざまなデータ分析の依頼が来ます。例えば、アナリティクスの考え方を取り入れて中長期的な予算計画策定を行ったり、誰にどうやって何を売るかという単年度のマーケティング計画策定を一緒に行ったりしています。

資生堂はこれまで、データ分析については各ブランドや部署単位で行ってはいましたが、ブランドを横断した取り組みは今回が初めてです。

これまで着目してこなかった、眠っているデータを掘り起こし分析した結果や、アクセンチュアが保有するデータを分析した結果を掛け合わせる事で、ブランドごとの特徴もわかってきました。新たな発見ばかりの毎日です」(羽入氏)

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ビジネス コンサルティング本部 AIグループ、シニア・マネジャー 羽入 奈々(はにゅう・なな)氏。前職ではIT企業のエンジニアとして開発業務に従事し、2014年にアクセンチュアに中途入社。資生堂とのプロジェクトではアナリティクスチームでリーダーを担当。

アナリティクスチームによるデータ分析はまだ始まったばかり。経営レベルでの意思決定に役立つ分析はもちろんのこと、顧客体験を変えるような分析にも着手しているという。

「資生堂グループには、ブランドごとの会員システムやIDがありますが、それらに紐づくデータを個人毎に統合し分析できるようにする取り組みを進めています。

また、これまでは新商品が出るとテレビCMを打つなどマスマーケティングをメインに行っていましたが、それを変える動きもあります。分析結果から明らかになった購買者の属性グループを活用しながら、それぞれのグループに沿うマーケティングを行う予定です。今後もお客様一人ひとりに沿った新たな体験を実現するため、分析面からサポートができればと思っています」(羽入氏)

「クラウドファースト」で進めるシステム改革とは

新会社では、既存システムのクラウド移行を始めとする「クラウドファースト」戦略を推進することで、IT投資コストの削減やデータ一元化によるビジネスのスピードアップを目指している。

それを下支えしているのが、テクノロジー コンサルティング本部が取り組んでいるJ2C(ジャーニートゥークラウド)ソリューションだ。具体的にはオンプレミス(自社内で情報システムを保有し、自社内の設備で運用すること)だったシステムをクラウド上に統合することで、コスト削減と情報の活用精度を高めようという動きだ。

「私が普段担当しているのは、クラウドをどう活用していくのか、そのメリットや移行タイミング、進め方などのアドバイザリーです。資生堂は早くからクラウドに注目し、全社的にクラウドに切り替えるという動きがありました。今後、その取り組みが加速していく事になるので、非常に面白い挑戦だと思っています」(岡本氏)

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テクノロジー コンサルティング本部 インテリジェントクラウド アンド インフラストラクチャー グループ シニア・マネジャー 岡本武士(おかもと・たけし)氏。前職ではIT業界にてネットワークやクラウド関連業務に従事し、2015年にアクセンチュアに中途入社。

「これまでは、システム領域とデータアナリティクスやデジタル領域は、近いようでいて仕事が分断されていることも多く、うまくつながっていなかった部分もあります。

新会社では担当部門を横断して連携することで、デジタル側やアナリティクス側が求めている考えや理想のシステムの形を直接聞くことができ、発見も多いです。各所の意見を反映しつつベストなシステムやクラウド基盤を構築していきます」(岡本氏)

“さん付け”で呼び合う、フラットなワンチームの関係へ

今回ほどの規模で合弁会社を立ち上げ、事業の根幹部分から抜本的な改革を推し進めていくプロジェクトは、アクセンチュアの中でもそう多くはない。プロジェクトには資生堂とアクセンチュア含め数百人のメンバーが参画し、複数チームが同時並行でミッションの実現に向けて動いている。

「資生堂とアクセンチュア」という、分野やカルチャーが異なる2社がタッグを組む際、乗り越えるべきなのはどんなことなのだろうか。

「我々コンサルタントには、企業と伴走し、経営の一部分に対してコミットするような仕事も多くあります。しかし今回は、合弁会社という一体型のスキームのなかで、会社を超えたチームとして、意見交換や多くの議論を重ねています。

資生堂さん側からは、お互いに“さん付け”で呼び合おうと有難い提案をいただいたり、相互理解のための場を定期的に設けたりと、非常に近い距離感で進められていることが、スピーディーな意思決定につながっていると思います」(新井氏)

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また、プロジェクトの全体管理を行っている新井氏は、多様な人材のコラボレーションを成功させるには「互いの尊重」も欠かせないと加える。

「さまざまな人が関わる中で多くのアイデアや意見が出てきますが、抑え込んだり無理に選択したりするのではなく、互いの良さを引き出し合って発展的に統合していけることがこのプロジェクトの大きな強みです。

プロセスを省略し、軽く話してすぐによい成果が出ることは稀です。お互いを尊重したうえで粘り強く対話を重ね、小さな成功や手応えを共感しながら、大きな挑戦に向けて動き続けています」(新井氏)

アナリティクスを担当する羽入氏は、自ら手を挙げてプロジェクトに参画したというが、そのやりがいを次のように話す。

「世界的なブランドである資生堂で、かつ自分でも日頃から興味関心の高いビューティー領域に携われるやりがいを日々感じています。経験したことがない分野に挑戦することが好きで、チームメンバーや組織内のプロフェッショナルの力を借りながら、未知の発見を楽しんでいます」(羽入氏)

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また、新会社設立以前から資生堂とのプロジェクトに携わっていたという岡本氏は、今回の新たな挑戦にはグローバル、そしてIT部門とビジネス部門の連携という側面からやりがいを感じているという。

「今回のプロジェクトでは、海外のアクセンチュア社員、特にインドのメンバーの力を借りることが多く、国外の先進的な手法も取り入れることができる点が刺激的です。

また、一般的なクラウド移行案件ではIT部門が主導で動くため、移行の際に業務を止めないようビジネス部門とうまく連携を取るのが難しいこともありました。その点今回のプロジェクトでは、アクセンチュアが間に入ることで、IT部門とビジネス部門を分断させずスピード感をもって取り組むことができるのではと考えています。

今後は、例えば地方で資生堂の商品を扱う小売店など、ITがまだ浸透しておらず、営業担当者がパンフレットを持って新商品の説明に行っているようなところで、ITの力を活用して効率化してみたいです」(岡本氏)

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資生堂と目指す、「体験」をベースに生涯に渡りユーザーとつながっていく新たな取り組みや、これまで長い時間をかけて作られてきたシステムや勝ちパターンを、大胆に変えていくビッグプロジェクト。アクセンチュア社内にも、多彩なリソースや挑戦を後押しするサポーティブな文化など、個々の力を存分に発揮できる環境は整っている。新たな挑戦を続けるプロジェクトの今後に期待したい。


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