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チベットの氷河で発見されたウイルス、28種類は未知のもの…動物への病原性はなし

未知のウイルスを氷河から発見

ヤオ・タンドン(左)とロニー・トンプソン(右)が、チベット高原のグリヤ氷冠から2015年に採集した氷を削る。

Image courtesy Lonnie Thompson, The Ohio State University

  • 科学者が1万5000年前にチベットの氷冠に閉じ込められたウイルスを生き返らせた。
  • 太古のウイルスのうち、28種類は未知のものだった。
  • これらは人間には無害と見られるが、植物に影響を与える可能性がある。

科学者たちは1万5000年前にチベット高原にあるグリヤ氷冠の中で凍ったとみられる33種類の太古のウイルスを生き返らせた。そのうち28種類は、科学者も知らない未知のウイルスだった。

2015年に採集された氷の中から見つかったこれらのウイルスは現代まで生き延びたのだ。しかし、これらのウイルスは遺伝子の構成から動物や人間ではなく、土や植物を起源とすることが示唆されており、人間には無害とみられている。

この発見は2021年7月、査読論文誌「Microbiome」で発表された

これまでにも太古のウイルスやより複雑な生物を氷から蘇らせている

太古のウイルスを生き返らせるというと、ゾンビ映画の始まりのようだが、心配は不要だ。この工程は以前から行われていて、悪影響はない。

科学者たちは2014年、シベリアの永久凍土の中で凍っていた原生動物の中に、3万年前のものと思われるウイルスを発見した。このウイルスは、現在知られているタイプのウイルスと関連性はあるが異なるものだ。

未知のウイルスを発見、原生動物

原生動物の画像。

Image courtesy of Julia Bartoli and Chantal Abergel, IGS and CNRS-AMU.

2015年に発表された研究では、同じサンプルから「モリウイルス・シベリカム(Mollivirus sibericum)」という名前の別のウイルスを同定し、生き返らせることに成功した。

より複雑な太古の生物も、氷から蘇っている。

2021年初頭に発表された研究で、2万4000年前にシベリアの氷に閉じ込められた「ヒルガタワムシ(Bdelloid rotifer)」が解凍された。復活したヒルガタワムシ (下の画像)は、すぐにエサを食べるようになり、繁殖さえできた。

餌を食べるヒルガタワムシ。

餌を食べるヒルガタワムシ。

Lyubov Shmakova

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