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「二度と経験したくない」15歳の少年が明かした、長引く新型コロナ症状の辛さ

頭を抱える人

※写真はイメージです。

Crystal Cox/Business Insider

  • 2020年10月に新型コロナウイルスに感染したウィル・グローガンさん(15)は、ブレインフォグ(頭にモヤがかかったような状態)と倦怠感に何カ月も苦しんだ。
  • 認知の取り違えや身体的な痛みのせいで、学校やスポーツといった日常生活に戻ることは容易ではなかった。
  • 新型コロナウイルスに感染した子どもや10代の若者の中には、初めは回復したように見えても、症状がぶり返したり、長引くケースもある。

アメリカ、テキサス州ダラスに住む勉強熱心な9年生(日本では中学3年生にあたる)のウィル・グローガンさんはかつて「昼寝をするのは日光の無駄遣い」だと感じていたと、ニューヨーク・タイムズに語った。

ところが、2020年10月に新型コロナウイルスに感染してから、グローガンさんは学業やスポーツ、日々の生活を妨げるブレインフォグと倦怠感に苦しめられたという。

感染してからはあまりにも消耗していたため、35日間ベッドから離れられなかったとグローガンさんは同紙に語っている。めまいで気を失うのを防ぐため、シャワーを浴びる時は座っていなければならなかった。その後、なんとか学校に戻ったものの、習得したはずの学習内容は全くなじみのないものに見えた。

新型コロナウイルスのせいで延々と続く健康問題に苦しんでいるのは、グローガンさんだけではない。

ボストン小児病院のモリー・ウィルソン・マーフィー医師は、子どもの「ロング・コビット(長期化するコロナ)」患者は必ずしも最初から入院するわけではないと、自身の経験をもとにニューヨーク・タイムズに語った。一部の患者は完全に回復したように見えても、数週間後に症状がぶり返すという。

自身が治療にあたった当初かなり軽症だった患者の中にも、長期的な症状に苦しむケースがあったという。

倦怠感や頭痛、ブレインフォグ、記憶力や集中力の低下といった神経障害は、長引く新型コロナウイルス感染症の症状に悩まされている患者が訴える最も多い症状の1つだ。

「優秀な生徒に戻れる?」

グローガンさんによると、生物の授業である課題を目にした時に、自分では「初めて見た」と思ったが、担当の教師からは前の日にグローガンさんがこの課題に関する質問に答えていたと聞かされた。

グローガンさんの認知の取り違えはこれだけではないという。数学の授業では、数字がページから浮き上がったように見えた。英語の宿題では、誤ってフランス語のフレーズをあちこちに使ってしまった。歴史の授業では、締め切りの数日前にレポートを終わらせていたのに提出するのを忘れた。

「ぼくはまた優秀な生徒に戻れるんだろうか? これは本当に恐ろしいことだ」と思っていたと、グローガンさんは明かした。

柔軟な教師の対応のおかげで、グローガンさんは良い成績を維持することができたという。ただ、症状は全て消えたわけではない。

テニス選手としても優秀だったグローガンさんは感染から半年後にテニスも再開したが、視覚と手がうまく協調せず、足と胸が痛んだという。

「感染する前は、新型コロナウイルス感染症にかかっても治るし、抗体ができるし、自分は大丈夫だと思っていました」とグローガンさんはニューヨーク・タイムズに語った。

「でも、あれはもう二度と経験したくないです。絶対に」

[原文:A 15-year-old described what it's like to have long COVID, from forgetting the previous day's schoolwork to sitting in the shower to avoid fainting

(翻訳、編集:山口佳美)

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