九州は既に200mm以上の大雨。大雨災害に警戒

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2021/08/12 10:27

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停滞する秋雨前線の影響で、九州では昨日から断続的に激しい雨が降っています。既に24時間で200mm以上の雨を観測しているところもあり、土砂災害などの危険性が高まっています。

西日本や東海・甲信などでは来週にかけて断続的に激しい雨が降るおそれがあり、多発的な大雨災害の危険性が高まる見通しです。事前にハザードマップを確かめておくなどして、最悪のケースに備えてください。

>>会員向け ピンポイント大雨影響予測

九州では既に大雨。土砂災害に警戒

秋雨前線に向かって南西から暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、大気の状態が不安定となり雨雲が発達しやすくなっています。

この影響で昨日11日(水)から断続的に激しい雨の降っている九州では、24時間雨量が200mmを超えているところがあります。

9時までの24時間雨量は、鹿児島県さつま町の紫尾山で217.5mm、主要地点では佐賀で176.5mm、熊本で150.0mm、福岡で91.5mmなどとなっています。

これらの地域はもともと大雨の経験が多い地域ですが、土砂災害や浸水等が起こりうることに変わりはありませんので、避難情報等を入手し危険な場所から早めに避難するようにしてください。

来週にかけて長引く豪雨災害に厳重警戒

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日曜にかけての雨量の予想

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秋雨前線の停滞する位置は、太平洋高気圧やオホーツク海高気圧の位置や勢力次第で変化します。

来週前半にかけては秋雨前線は西日本から東日本付近に停滞しやすい予想で、前線の活動も活発な状態が続くとみられます。

特に湿った空気の影響を受けやすい西日本や東海、甲信などで雨量がまとまおそれがあり、いわゆる「西日本豪雨」などの過去に災害が発生したときと同じような、災害級の大雨になるおそれがあります。線状降水帯などが発生すると局地的に大規模な災害が発生することも考えられます。

最新の気象情報や、自治体からの避難情報を小まめに確認し、逃げ遅れる前に危険な場所から避難が出来るように心構えを高めるようにしてください。

「自分は大丈夫」という心理が働きやすくなるため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなども有効です。

また、避難の際に新型コロナ対策用品もまとめておくと良さそうです。

このほか、電車の運休や道路の通行止めなど、交通機関に大きな影響の出るおそれもあります。社会的な影響が大きくなる懸念があるため、様々な影響を想定しておいてください。

>>線状降水帯発生状況・気象予報士解説〔有料〕

>>27時間先までの雨雲レーダーをアプリで見る

(文・ウェザーニュース

"ウェザーニュース"より転載(2021年8月12日公開の記事

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