『glee/グリー』より。
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アメリカの人気テレビシリーズ『glee/グリー』には、記憶に残る瞬間やパフォーマンスがたくさんある。
一方で、シリーズのファンでも気付かないような細かなポイントがあるかもしれない。
あなたが見落としているかもしれない、シーズン1のディテールをいくつか紹介しよう。
グリークラブに初めに入部を希望した生徒は全員右利き。
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グリークラブのオリジナルメンバーは、レイチェル(リア・ミシェル)、カート(クリス・コルファー)、メルセデス(アンバー・ライリー)、アーティ(ケビン・マクヘイル)、ティナ(ジェナ・アウシュコウィッツ)、フィン(コリー・モンティス)だった。
ウィル(マシュー・モリソン)に強制的に入部させられたフィンを除く全員が、入部オーディションのシートに名前を書く様子が描かれている。
そして、全員が自分の名前を右手で書いていた。
レイチェルはMySpaceに毎日、自分が歌う動画を投稿していると主張していたが、レイチェルのページには「動画投稿なし」とある。
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第1話でレイチェルは、自分には才能があると明言していた。自分のスキルを維持するために、毎日MySpaceに動画を上げなければならず、忙しいとも話していた。
ところが、クインがチェリオスの仲間たちとレイチェルの動画をチェックすると、ページには他の動画はないと表示されていた。
シーズンを通じてシュレッダーを使っていたのはケンだけ。
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職員用のラウンジにあるシュレッダーの周りには「このシュレッダーを使うには、ケン・タナカの訓練を受けること」と書かれた紙があちこちに貼られていた。
シーズン1でシュレッダーを使っていたのは、ケン(パトリック・ギャラガー)だけだった。
極度の潔癖症にもかかわらず、エマはトイレを使った後に手を洗わなかった。
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エマ・ピルズベリー先生(ジェイマ・メイズ)はシリーズを通じて、極度の潔癖症として描かれている。
他のシーンでは自分の手を執拗に洗っていたにもかかわらず、エマは第2話でトイレを使った後に手を洗わなかった。
洗面台に向かっていたものの、レイチェルが吐こうとしているのを聞いて、エマは彼女を助けに行った —— 手を洗うことなく。
エマは独特なパンフレットを用意している。
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シーズンを通じて、エマは生徒に配るための一風変わったパンフレットを大量に用意していた。
これらのパンフレットが最初に登場するのは第2話で、「離婚:あなたの両親はなぜあなたを愛することを止めたのか」「自分を触るのが止められない」といったタイトルのパンフレットが並んでいた。
レイチェルは馬のセーターを何度も着ることに。
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レイチェルのファッションはシリーズを通じて度々冷やかしの対象になっているが、シーズン1も例外ではない。
第2話では馬のセーターを初めて着ていた(この後、何度も同様のセーターを着ている)。
ブリトニーはのちに、シーズン2の第13話『ビーバー・フィーバー』でレイチェルのファッションを真似し、これと全く同じデザインのセーターを着ている。
ニュー・ディレクションズと違い、ボーカル・アドレナリンはユニフォームを着てリハーサルをする。
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シーズン1で、ニュー・ディレクションズは度々ボーカル・アドレナリンのリハーサルをのぞき見しに行っている。
ボーカル・アドレナリンはマッキンリー高校の生徒とは違って、ユニフォームを着てリハーサルをしている。
エマが例に挙げたジョン・ステイモスはその後、エマの彼氏役で出演している。
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第3話で、ウィルはスターになる勇気がないことをエマに話す。エマはスターになるには確信が必要だと言い、ジョン・ステイモスをその例として挙げた。
ステイモスはその後、歯科医でグリークラブをあっと言わせるエマの魅力的な彼氏の役でグリーに出演した。
スーの日記には、自らを鼓舞するような言葉が並ぶページがある。
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チア部のコーチであるスー・シルベスター(ジェーン・リンチ)は、しばしばグリークラブを倒す自らの取り組みを日記に綴っていた。
ウィルと生徒たちを破滅させるための直近の取り組みを書いていると、左のページに掲げられた自らを鼓舞するような言葉が目に入ってくる。
「王者のDNA」と題されたこのページには、「強い」「勝利」「競い合う」「パフォーマンス」といった言葉が並んでいた。
スーは子どもが欲しいと思ったことはないと話したが、これがのちに大きなテーマになる。
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テリと話していた時、スーは子どもが欲しいと思ったことはないと言っていた。
ところが、スーの母親になりたいという望みはその後のシリーズで大きなテーマになり、最終的に娘を持つことになる。
グリークラブのピアニストは、スーたちのパフォーマンスの時は明らかに楽しそうだった。
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グリークラブのピアニストであるブラッド(ブラッド・エリス)は一切しゃべらず、"生きたジュークボックス"のように扱われていた。生徒たちがブラッドに演奏をはっきりと依頼することはまずない。
こうしたシーンで、ブラッドの表情は大体ニュートラルだ。ところがグリークラブが分かれて、一部の生徒がスーとパフォーマンスをした時、ブラッドは笑顔を見せ、初めて楽しそうにしていた。
ブライダルショップの客たちは、エマとウィルが踊るのを見ていた。
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ドレスを着た状態でどう動けば良いか知っておくため、エマとウィルはブライダルショップでウェディングダンスを試してみた。
2人が踊っている間、店にいた客たちはそれを見ていた。
ところが、ダンスを見ていた客たちは何も手に持っていない。シーンを通じて、客たちはただウィルとエマを見つめていた。
グリークラブのミーティングの後、クインとカートはレイチェルのパンツスーツについて話していたが、レイチェルはミーティングの時は違う服を着ていた。
赤いシャツから青いパンツスーツに。
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クインとカートがレイチェルの服について話していた時、2人はミーティングの時と同じ服装だったが、レイチェルは違った。
レイチェルは練習中、赤と白のストライプのシャツを着ていたが、その直後には青のアンサンブルを着ていた。
ウィルは自分のオフィスにテリの写真を飾っていた。
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シーズン1の前半、ウィルはテリと結婚していた。
ウィルのオフィスには、テリの写真が飾られていたのが分かる。
この時点でテリとウィル2人の写真も自宅に飾られていて、テリが家を出て行った後も何枚か残っていた。
パックとサンタナのメールのやりとりは繰り返しになっている。
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サンタナとのセクスト(性的なメール)を確認しようとクインがパックの携帯電話を見た時、受信箱の中の2通のメールが「Not wearing any」とある。
他にも、「You so hot and stuff and stu...」というメールが繰り返されている。
職員用のラウンジにはポップコーンメーカーがある。
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第1話で教師たちは、予算が削られてコーヒーメーカーがなくなったことに不満を漏らしていた。スーがチェリオスに栄養士を雇うためだ。
ただ、コーヒーメーカーはその後のシーンに登場するので、フィギンズ校長がスーの予算を多少削ったのかもしれない。
一方で、職員用のラウンジにはポップコーンメーカーがある。なぜここにそれがあるのかなど、詳しい説明はない。
カートはボーカル・アドレナリンのモットーを正確に翻訳した。
ラテン語のスキルは完璧?
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レイチェルがジェシー(ジョナサン・グロフ)と付き合い始めた時、グリークラブの生徒たちはレイチェルに、ボーカル・アドレナリンは非情で、ジェシーはレイチェルを騙しているのかもしれないと忠告した。
カートはレイチェルに、ボーカル・アドレナリンのモットーが「aut neca aut necatus eris」というラテン語で、これは「殺すか殺されるかだ」という意味だと伝えた。
カートの説明は正しい。
性教育のパンフレットは用意しているものの、エマはレイチェルとセックスについて話すのが気まずい。
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レイチェルはスクールカウンセラーであるエマにセックスに関するアドバイスを求めたが、何の助けも得られなかった。
レイチェルは、自分は母親に会ったことがないので、"女性の視点"が欲しいのだと説明した。
エマは明らかに気まずそうで、オフィスに「助けて! 義理のパパを好きになっちゃった!」といった性教育のパンフレットを用意してはいるものの、レイチェルの助けにはならなかった。
監督になるというアーティの目標は第20話から始まったように見えるが、その前からアーティは関心を持っていた。
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ブライアン・ライアン(ニール・パトリック・ハリス)に、エンターテイナーとして成功することはないと言われた時、グリークラブの一部の生徒は自身の将来を改めて考えた。
そして、アーティはティナに、監督をやってみたいと話した。ただ、アーティはすでに音響映像部に所属していて、この数エピソード前にスーのためにマドンナの動画を監督、編集している。
イヤーブックの写真からブリトニーのラストネームが抜け落ちている。
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イヤーブックの写真はもう少し早い段階で撮られていたが、視聴者がそれを目にするのは第19話でウィルがブライアン・ライアンに写真を見せた時だ。
写真の下にはメンバー全員の氏名が書かれていたが、ブリトニーだけはファーストネームのみだった。
ブリトニー・スピアーズの回で、ブリトニーの名前がブリトニー・S・ピアーズであることが明らかになったので、ここでは敢えてラストネームを表記しなかったのかもしれない。
ボーカル・アドレナリンには特注のナンバープレートがある。
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パックとフィンは、ライバルであるボーカル・アドレナリンの車(レンジローバー)のタイヤにいたずらをした。
この車はボーカル・アドレナリンの部員に贈られたもので、特注のナンバープレート付きだった。
エマは「年間最優秀教師」に選ばれたウィルのページにハートを描いた。
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ウィルが会計士になるためにマッキンリー高校を去ろうと決めた頃、エマは「年間最優秀教師」に選ばれたウィルのイヤーブックのページにハートを描いていた。
ウィルが書く字は判読不能。
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ウィルは、会計士になるようテリに迫られた。テリは教師よりも会計士の方が安定した仕事だと考えていたからだ。ウィルは応募書類を書こうとするが… その文字は判読不能だ。
スラッシーを浴びせかけた後、デイヴ・カロフスキーはフィンとすぐにケンカを始めるが、スラッシーのカップがどこかへ行ってしまった。
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廊下をうろうろしていたアメフト選手のデイヴ・カロフスキー(マックス・アドラー)は、手に持っていたスラッシーをフィンに浴びせかけると、すぐにパンチを放った。ところが、スラッシーの入っていたカップは画面から消えている。
カートが見つけた昔のイヤーブックには誤字が。
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ひどい落書きをされている昔のイヤーブックを見たカートは、イヤーブックに載ることについて話し合うため、グリークラブの部員を集めた。
その落書きがいかにひどいものか、みんなに見せようとカートが広げたのが1998年のページだった。そこにはいたずら書きだけでなく、誤字もあった。ウィリアム・マッキンリー高校の「William」が「Williamj」になっていた。
イヤーブックの写真のために小切手に署名した時、ウィルは自身のラストネームのイニシャルを「S」ではなく「h」と書いた。
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シーズン1を通じて、ウィルはグリークラブを続けるために経済的に困っていた。イヤーブックにグリークラブの写真を載せてもらうため、ウィルはテリと戦って、その費用を払わなければならなかった。
ウィルはなんとかフィギンズ校長に小切手を手渡したが、急いでいたため、署名をした際にラストネームをシュースターの「S」ではなく「h」と書いてしまった。
フィンのアメフトの背番号とバスケットボースの背番号は同じ。
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シーズン1を通じて、アメフトの選手であることはフィンのアイデンティティーにとって重要な意味を持つ。
しばしばフィールドで見せるその背番号は「5」で、これはバスケットボールをプレーする時のものと同じだ。
[原文:27 details you probably missed on the first season of 'Glee']
(翻訳、編集:山口佳美)