- タリバンの指導者は、アフガニスタンの女性が働いたり、学校に行ったりできるかどうかは、イスラム学者が決めることになると語った。
- 彼は「女子が学校に行くことが許されるかどうかは、我々のウラマー(イスラム法学者)が決める」とロイターに語った。
- アフガニスタンの女性たちは、タリバンが自分たちの権利を奪うのではないかという不安を抱いている。
タリバンの指導者は、アフガニスタンの女性が仕事や学校に行けるかどうかは、イスラム法学者が決定すると述べた。この発言は、新体制での女性の活躍を約束した報道官の発言と矛盾しているように見える。
タリバン幹部のワヒドラ・ハシミ(Waheedullah Hashimi)はロイターに対し、「我々のウラマー(イスラム法学者)が、少女が学校に行くことを許可するかどうかを決めるだろう」と述べた。
「彼女たちがヒジャブやブルカを着るのか、あるいはベールとアバヤなのかを決める。それは彼ら次第だ」
アフガニスタンの女性は皆、国の大部分を占領したタリバンが1996年から2001年までの間に行っていたイスラム法の厳格な適用を復活させるのではないかという不安を抱いている。
その間、女性は学校に行くことや働くことが許されず、ブルカの着用が法律で義務付けられていた。当時のアメリカ国務省の報告書によると、これらの規則を破った女性は殴打や石打ちによる死刑で罰せられていたという。
8月18日のハシミの発言は、今週初めにタリバンのスポークスマンであるザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)による、女性が「社会で活躍すべきだ」という発言と矛盾しているように見える。
現在まで、タリバンは穏健派を装っているが、多くの国際人権団体は、残忍な刑罰と厳格なイスラム法解釈を特徴としていた前回の支配から大きく変わっていないと考えている。
すでにタリバンが女性の就労を妨げているという報道が出てきている。同国の放送局RTAのアフガニスタン人女性司会者、シャブナム・ドーラン(Shabnam Dawran)は、タリバンのメンバーから「家に帰れ」と言われたという。「政権が変わった」と言われたと彼女は述べている。
タリバンは2021年、女子生徒が通う高校への爆弾テロなどにも関与している。カブール西部で起きたこの爆破事件では、10代の少女を中心に85人が死亡し、140人が負傷した。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)