12歳の少年はいかにして「NFTアートで4000万円超」を手にしたのか。本人と父親が語る「学習体験」の重要性

NFT

NFTコレクション「おかしなクジラたち」のクリエイター、ベンジャミン・アフメド少年。

Benyamin Ahmed

「ノンファンジブル・トークン(NFT、非代替性トークン)」の人気が急上昇している。

アーティストが自分の作品をデジタル化するための手段として始まったものが、デジタル資産を売買する人たちにとって大きな利益を期待できる投資機会に早変わりした。

社会の大きなトレンドとまでは言えないものの、早くから注目している人たちはこのテクノロジーが持つ可能性を認識している。

NFTは、画像や音声、ときにはツイートなどの形をとるデジタル資産の一種。クリエイターが自ら制作したコンテンツをブロックチェーンサービス(大半はイーサリアム)を通じて販売したり、マーケットプレイスで転売されるたびに手数料を徴収したりできる。

さて、12歳のベンジャミン・アフメド少年は「おかしなクジラたち(Weird Whales)」と名づけた自作のNFTコレクションを通じて、すでに約110イーサ(ETH)を稼ぎ出した。

アフメド少年のコレクションの特徴は、鮮やかな色で塗りつぶされた背景に、ピクセルで描かれたクジラ。楽しみながら学ぶ方法として始めたものが、わずか9時間で完売。きわめて収益性の高いプロジェクトに変わった。

8月23日14時時点(日本時間)の1イーサの取引価格は約3350ドル。アフメド少年のNFTコレクションは約37万ドル(約4000万円)相当ということになる。

なお、少年は銀行口座を開設したことがない。いまのところ法定通貨に換金する予定もなく、むしろ暗号資産のままで持っておきたいそうだ。

NFT販売開始までのプロセス

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