Snapchatの運営会社Snapは、グローバルな事業拠点をイギリスに移転するとファイナンシャル・タイムズが伝えた。
SnapのCEOエヴァン・シュピーゲル氏
Steve Jennings/Getty
アメリカのIT企業には珍しい動き。FacebookやUber、Googleは低い法人税を理由に、アイルランドやオランダに拠点を置いている。
Snapによれば、同拠点は税法上の理由からではなく、ここを拠点に現地オフィスや営業チームを持たない国への営業活動を行う。
イギリスにあるSnap Group Limitedのゼネラルマネージャー、クレール・バロティ(Claire Valoti)氏は「我々はイギリスのクリエイティブ業界を信じている。イギリスは我々の広告クライアントがあり、1日1000万人以上のユーザーがいる。我々はすでに優秀な人材の採用を開始した」と述べた 。
イギリスのオフィスは2015年に開設され、今では75名のスタッフを抱えている。ほとんどはライバル企業から移ってきた人たちだ。バロティ氏も2015年末、Facebookから移ってきた。
Snap Group Limitedはロンドンのソーホー地区に3階建てのオフィスを構えていて、さらに近くに別のオフィスを置く予定だ。
Snapは2017年の株式公開を目指して、アメリカ証券取引委員会に書類を提出した。関係者によると、査定額200億ドル(約2兆3000億円)からから250億ドル(約2兆8000億円)を見込んでいる。
[原文:In an unusual move for a US tech company, Snapchat is making the UK its international headquarters]
(翻訳:Yasuko.K)