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木星の3つの衛星が同時に表面を通過…「トリプル・トランジット」を撮影

Left to right: Europa, Ganymede, and Callisto cross in front of Jupiter, August 15, 2021.

2021年8月15日、木星の前を横切る衛星。左からエウロパ、ガニメデ、カリスト。

Christopher Go

  • 3つの衛星が一度に木星の前を通過し、その表面に影を落とす様子を撮影した動画が公開された。
  • この「グランドスラム・イベント」(あるいは「トリプル・エクリプス」または「トリプル・トランジット」)は今後10年間起こらない。
  • 動画では太陽系最大の衛星「ガニメデ」が、別の衛星「エウロパ」と重なる様子も映し出されている。

木星とその衛星が、珍しいダンスを披露した。

木星の3つの巨大な衛星、エウロパ(Europa)、ガニメデ(Ganymede)、カリスト(Callisto)が一斉に木星の渦巻く表面をパレードし、その影を木星の雲に映し出した。

フィリピンのアマチュア天文家であるクリストファー・ゴー(Christopher Go)が、2021年8月15日にこの光景を撮影した。そしてアメリカのハンプトン大学(Hampton University)の惑星科学者である佐柳邦男准教授が、これらの映像を組み合わせて以下の動画を作成した。

jupiter1-2

Christopher Go/Kunio Sayanagi

このビデオは1秒間が実際の30分に相当する。

「何が起こるかはすでにわかっていたが、それを生で見ることができたのは超現実的だった」とゴーはInsiderに語っている。

ブログで彼はこのイベントをずっと待っていたと述べている

木星の表面から見ると、これらの衛星の影になる部分は日食が起こっている。しかし、地球から見るときはこの現象を「トランジット」と呼んでいる。木星のトランジットはよくあることで、年間数百回も起きている。しかし、一度に3つのトランジットが起こることは珍しい。佐柳准教授によると、最後にトリプル・トランジットが起きたのは2015年で、次に起きるのは2032年だという。

「このようなデータを得るのは非常に難しい」と佐柳はInsiderに語った。

「木星のトリプル・トランジットを撮影した最高の映像だと思う」

フィリピンではモンスーンのシーズンで、ゴーがこの映像を撮影できたのは非常に幸運だった。その週は毎晩雨が降っていたが、ゴーが望遠鏡を準備し、木星の3つの衛星のパレードを観測しようとしたとき、ちょうど良いタイミングで空が晴れたという。

衛星がもう一つの衛星に重なった

この動画にはトリプル・トランジット以外にも見どころがある。冒頭、衛星イオ(Io)木星の背後に隠れていく様子が映し出される。そして映像の中盤では、さらに珍しいことが起こる。エウロパがガニメデと木星の間を通過するのだ。

エウロパは地下に海を持つ小さな氷の衛星で、大きなガニメデの後ろに一瞬、姿を隠す。エウロパが再び姿を現すと、ガニメデの影がエウロパに映っているのが見える。

エウロパ(右)がガニメデ(左)の後ろから現れたとき、大きな衛星の影が映っている。

エウロパ(右)がガニメデ(左)の後ろから現れたとき、大きな衛星の影が映っている。

Christopher Go

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