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シカゴのテック企業「高齢者を雇います」…シリコンバレーの年齢差別問題が再燃

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Tetra Images/Getty Images

  • 「高齢者を採用する」という求人広告が、テック業界における年齢差別についての議論を復活させた。
  • ネットで話題になったこの投稿は、シリコンバレーの雇用慣行における問題点にスポットライトを当てた。
  • 2021年3月の時点で、アメリカの労働人口のうち高齢者は約3700万人だ。

ソフトウェア開発者の求人広告に、「我々は高齢者を採用する」と書かれていたことから、テック業界における年齢差別問題に改めて注目が集まった。

シカゴに拠点を置くスタートアップ企業、RelevantDBのシニアソフトウェア開発者の求人広告には、「シリコンバレーとは違い、我々は年齢による差別をしない」と書かれている。

「経験は重要だ。我々は高齢者を採用する(若い人たちも)」

ファストカンパニー(Fast Company)がこの広告について最初に報道した

その後、この話題がコンピューター・サイエンスや起業家精神にフォーカスしたインターネットフォーラムであるハッカー・ニュース(Hacker News)に投稿されて拡散し、テック業界の年齢差別について大きな議論を巻き起こした。

「30年以上の経験ではなく、8年未満の経験だけを書いた履歴書を作成しようと思っている。SNSにはとても古い写真を使うつもりだ」とあるユーザーはコメントしている。

ほかにも同様の経験をした人はいて、面接までの過程で(そこまでたどり着けるかは別として)履歴書や外見をどうやって若々しく見せるかを説明している。

テック業界での年齢差別はよく知られている。スウェーデンのヨーテボリ大学の最近の研究によると、35歳以上の労働者は業界では高齢者とみなされ、若いとされるのは30歳くらいまでだという。

この研究では、35歳以上の労働者は「技術よりもマネージメントに関心がある」と思われていて、高齢の労働者は「最新の技術とそのポテンシャルを把握していない」という烙印を押されてしまうことが分かった。

また、高齢者は職場でなく家庭生活を重視するイメージがあるため、社員をいつでも使える状態にしておきたいと考える雇用主にとって彼らの価値は低くなるとこの研究は指摘している。

ブルームバーグ(Bloomberg)のデータによると、2008年から2015年の間にシリコンバレーの大手テック企業に提出されたクレームのうちの226件は年齢差別についてであり、この問題は今もまだ続いているという。調査分析会社のVisierによると、技術系労働者の平均年齢は38歳であるのに対し、非技術系労働者の平均年齢は43歳だ。

RelevantDBの求人広告を、ハッカーニュースに投稿したクリス・クリーブランド(Chris Cleveland)の年齢は60歳近い。

「この昨年、開発者向けの仕事の面接を受けた。40年の経験があるにも関わらず、どこにも採用されなかった。私のような人間に対するこの業界の態度には本当にうんざりしている」とクリーブランドはハッカーニュースに投稿した。

クリーブランドは、2021年初めにフェイスブック(Facebook)の開発者に応募して不採用になった後、RelevantDBを立ち上げ、同社が「フェイスブックの仕事よりもずっと多くのお金を生み出すことができる」と信じているという。

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