ベトナムのロックダウン、ナイキやギャップなどの衣料品ブランドに大きな影響

ベトナムのロックダウンの影響

ベトナムで厳しいロックダウンが行われていることから、アパレル企業は顧客の需要に応えるのに苦労している。

TOLGA AKMEN/Getty Images

  • ベトナムでは新型コロナウイルスの感染者が増え続けており、厳しいロックダウンが行われている。
  • アーバン・アウトフィッターズやアバクロンビー&フィッチなどのアパレルブランドは、このロックダウンがサプライチェーンに悪影響を与えていると述べている。
  • ベトナムは世界第2位のコーヒー豆の生産国で、コーヒー業界も打撃を受けている。

ベトナムで新型コロナウイルスの感染拡大が続き、厳しいロックダウンが行われていることで、アパレル企業は消費者の需要に応えるため苦労していると、Axiosが報じている。

多くのアメリカのアパレルブランドにとって、ベトナムは巨大な製造工場だが、ウイルスの感染拡大が続いている。アメリカでの規制緩和によるアパレルの需要の拡大に応じるため、それらの企業は在庫の確保に苦労している。

「我々の最大の関心事は、在庫の確保だ」と、アーバン・アウトフィッターズ(Urban Outfitters)のリチャード・ヘイン(Richard Hayne)CEOは、2021年8月24日の決算報告会見で述べている。

「いつ届くか、いくらかかるかの問題ではない。我々はベトナムの状況を知っている。国が完全に閉鎖されており、他のブランドもまったく同じ状況にあると思う」

Our World Dataのデータによると、ベトナムでの新型コロナウイルスの感染者数は、2021年7月以前は2000人未満だったが、8月に入ってからは1万人を超える感染者が報告されている。

バンク・オブ・アメリカのデータによると、アメリカの大手ブランドの中には、商品の大半をベトナムで製造しているところがある。「ギャップ(Gap)とルルレモン・アスレティカ(Lululemon Athletica)は、およそ3分の1をベトナムで生産している」とバンク・オブ・アメリカのアナリストは述べた。Axiosによると、ナイキ(NIke)はシューズの51%、衣料品の30%を同国で生産している。

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