ビットコインをモチーフとしたアート作品。Bitcoin 2021コンベンションで。
Marco Bello/Getty Images
- CNBCは、14歳のイシャン・タクールとその妹である9歳のアーニャがビットコイン、イーサリアム、レイヴンコインをマイニングしていると報じた。
- 兄妹は月に3万ドル以上の収入を得ており、父親が彼らの会社を設立するのを手伝ってくれたという。
- 彼らは自宅とテキサス州ダラスにあるデータセンターを介してマイニングを行っている。
14歳のイシャン・タクール(Ishaan Thakur)と9歳の妹のアーニャ(Aanya)は、父マニッシュ・ラジ(Manish Raj)の助けを得て、2021年4月に暗号資産マイニングの会社「フライファー・テクノロジーズ(Flifer Technologies)」を立ち上げ、この夏に大きな利益を得たとCNBCが報じた。兄妹は利益で大学の学費を賄いたいと考えているという。
イシャンは「マイニングを始めたのは、テクノロジーについて何か新しいことを学びたい、そしてその過程でいくらかお金を稼げればいいと思った」と語っている。
テキサス州フリスコ在住の2人は、ビットコイン、イーサリアム、レイヴンコイン(Coinbase.comによると時価総額8億9700万ドルの暗号通貨)のマイニングを行い、CNBCによると今では月に3万ドル(約330万円)以上を稼いでいるという。
イーサリアムのマイニングを始めた初日の収入は3ドルだったという。収入が増えてきた7月、彼らの父親はビットコインやレイヴンコインもマイニングできるよう、専用の機器とグラフィックカードに投資した。
マイニングは、自宅とテキサス州ダラスにあるデータセンターを借りて行っている。自宅でのマイニングでは「100%再生可能エネルギー」だけを使っているという。
時価総額世界一の暗号資産であるビットコインのマイニングには、高度な演算能力を持つコンピューターで複雑な数学の問題を解く必要がある。マイナー(採掘者)が問題を解くたびに、その見返りとしてビットコインが得られるが、そのために大量のエネルギーが消費され、環境に悪影響を与えるとして批判されている。
マイニングや暗号資産への投資は、比較的短期間で多額の収入を得る手段を人々に提供した。
2017年にトレーディング会社アラメダ・リサーチ(Alameda Research)を創設し、2019年にはデリバティブ取引所FTXを創設したサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)は、フォーブスによると29歳にして約87億ドル(約9500億円)の資産を有している。
しかし、価値が不安定に変動する暗号通貨もあり、特定の暗号通貨への投資は、その他の多くの投資よりもリスクの高いものになっている。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)