デヴィッド・ウィットカムさんは自分の法律事務所として購入した物件で、写真家ジェームズ・エラリー・ヘイルの秘密のスタジオを見つけたという。
David Whitcomb
- デヴィッド・ウィットカムさんは自身が購入したニューヨーク州の建物でお宝が詰まった屋根裏部屋を発見した。
- ウィットカムさんは、写真家ジェームズ・エラリー・ヘイルによるスーザン・B・アンソニーの肖像写真を含む1000点以上のアンティークを発見した。
- ウィットカムさんは2021年9月18日にこれらの品をオンライン・オークションにかけるという。
デイビッド・ウィットカム(David Whitcomb)さんは、ニューヨーク州ジュネーブの物件を購入したとき、そこに数十万ドルの価値の可能性のある1000点以上のお宝が隠されているとは夢にも思っていなかった。
ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)によると、2020年末に自身の法律事務所用にこの建物を購入した数週間後、ウィットカムさんは友人に建物内を案内している最中、3階の天井の一部がおかしいことに気付き、その発見をしたという。屋根があると予想していたが、別のフロアが現れたとウィットカムさんは話している。
屋根裏にあった部屋には、写真家ジェームズ・エラリー・ヘイル(James Ellery Hale)が使用していた100年前のスタジオがあり、そこには1000点以上のアンティークが詰まっていたという。
オークションサイトInvaluableに掲載されているワン・ソース・オークションズ(One Source Auctions)によるコレクションのリンクによると、ウィットカムさんは、カメラやその他の機材、家具、装飾品、肖像写真を発見したという。その中には、女性参政権獲得のために活躍したスーザン・B・アンソニー(Susan Brownell Anthony)の貴重な肖像写真も含まれていた。
Insiderはこれらの品が2021年9月18日にオークションにかけられることをワン・ソース・オークションズの関係者から確認した。同関係者は総額で15万ドル(約1650万円)から20万ドル(約2200万円)の値がつくと予想しているという。
スーザン・B・アンソニーの肖像写真などウィットカムさんが発見したという遺物の一部。
David Whitcomb
弁護士であるウィットカムさんは、ワン・ソース・オークションズと協力して、数カ月かけてコレクションの洗浄、識別、修復を行ってきたとInsiderに語っている。ウィットカムさんはオークションに向けて専用のフェイスブック(Facebook)ページを作成してコレクションの最新情報を公開している。
ニューヨーク・タイムズは、ウィットカムさんはこの建物を10万ドル(約1100万円)で購入したと報じており、写真家のヘイルは伝記によると1880年代に、初の女性の権利獲得のための会議が1848年に開催されたニューヨーク州セネカ・フォールズに移り住んだという。
著名な肖像写真家だったヘイルはこの地に住んでいた時代に女性活動家たちの写真を撮影しており、この屋根裏部屋は100年以上も封印されていたと、Invaluableのオークションの説明には記載されている。
「誰しもいつかはお宝を見つけたいと思っていますが、実際に見つけることができました」とウィットカムさんは自分の発見について語った。
「信じられないことです」
(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)