無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


驚くべきミクロの世界…顕微鏡写真コンテスト入賞作[2021年]

ニコン・スモール・ワールド

Jason Kirk/Nikon Small World

  • 光学機器メーカーのニコンは、顕微鏡写真の芸術性と科学性を評価するコンテスト「ニコン・スモール・ワールド」を開催している。
  • 今年の入賞作品には、炎のような神経細胞、葉の導管や眼球の血管、恐竜の骨の中にできたカラフルな結晶などが選ばれた。

日常的なものでも、顕微鏡の下ではまったく違って見える。上に掲載したナラの葉もそうだ。

ベイラー医科大学の顕微鏡画像処理施設の責任者であるジェイソン・カーク(Jason Kirk)は、顕微鏡を改造するのが好きで、それを使って自宅の裏庭にあるものを撮影している。上の画像を作成するために、彼は改造した顕微鏡で葉の細かな構造を照らした。そうして撮影した約200枚の画像を重ね合わせて、この鮮やかな画像を作成した。

この画像では、植物を保護する「毛状突起(トライコーム)」は白く、ガスの流れを調整する「気孔」は紫色、葉に水を運ぶ「導管」は青緑色で示されている。

この技術的な工夫により、カークは2021年「ニコン・スモール・ワールド(Nikon Small World)で1位を獲得した。ニコン(Nikon)は顕微鏡写真の成果を称えるために、1974年からこのコンテストを開催している。

「ニコン・スモール・ワールドは、顕微鏡を通した芸術と科学の融合を世界に示すために開催されるようになった。今年の第1位の作品は、その融合をこれ以上ないほどよく表している」と、ニコン・インストルメンツ(Nikon Instruments)のコミュニケーション・マネージャーであるエリック・フレム(Eric Flem)はプレスリリースで述べている。

2021年のコンテストでは、88カ国から約1900点の応募があった。審査員は20作品を入賞作品として選出し、その他の80作品に特別賞などを与えた。受賞作品の中には、カークの作品のように見慣れたものをまったく新しい視点で捉えたものもあれば、我々の身の回りにありながら、見えていなかった生き物を捉えたものもある。

以下では、受賞作品から印象的な16作品を紹介する。


第2位となったのは、マイクロチップ内でネットワーク化された30万個の神経細胞の写真。神経細胞間でコミュニケーションを図るための「神経線維(axons)」が、神経細胞を2つのグループに分けている

ニコン・スモール・ワールド

Esmeralda Paric & Holly Stefen/Nikon Small World

Nikon Small World


第3位に選ばれたのはシラミ。足や爪、気管などが写っている

ニコン・スモール・ワールド

Frank Reiser/Nikon Small World

Nikon Small World


このアカカミアリのように、小さな生き物を間近で捉えた写真も、注目すべき作品として選ばれている

ニコン・スモール・ワールド

Dr. Fred Terveer/Nikon Small World

Nikon Small World


このダニの写真では隠された色彩が写し出された

ニコン・スモール・ワールド

Dr. Tong Zhang & Dr. Paul Stoodley/Nikon Small World

Nikon Small World


小さな生き物の一部を拡大した写真も選ばれた。これは炎のようなネズミの胚の神経細胞

ニコン・スモール・ワールド

Paula Diaz/Nikon Small World

Nikon Small World


げっ歯類とその体内の構造は、顕微鏡写真の被写体となることが多い。これはマウスの網膜の血管

ニコン・スモール・ワールド

Jason Kirk & Carlos P. Flores Suarez/Nikon Small World

Nikon Small World


ミジンコもよく顕微鏡写真のモデルになっている。このミジンコは卵を抱えている

ニコン・スモール・ワールド

Jan van IJken/Nikon Small World

Nikon Small World


孵化した直後のアルテミア

ニコン・スモール・ワールド

Waldo Nell/Nikon Small World

Nikon Small World


身近な生き物でも拡大しすぎると何かわからなくなる。これは蝶の羽の血管と鱗粉だ

ニコン・スモール・ワールド

Sébastien Malo/Nikon Small World

Nikon Small World


綿の布を顕微鏡で見ると、繊維がどのように織られているかがわかる。黄色い球体は、繊維に絡まった花粉

ニコン・スモール・ワールド

Dr. Felice Placenti/Nikon Small World

Nikon Small World


古代の石版のように見えるが、これは食塩の結晶だ

ニコン・スモール・ワールド

Saulius Gugis/Nikon Small World

Nikon Small World


中には古代の被写体を見つけた写真家もいる。これは琥珀に閉じ込められた4000万年前のブヨ

ニコン・スモール・ワールド

Levon Biss/Nikon Small World

Nikon Small World


この恐竜の骨は、シリカを多く含む地下水がしみ込み、内部がカラフルな石英の結晶、つまりメノウになっている

ニコン・スモール・ワールド

Norm Barker/Nikon Small World

Nikon Small World


変形菌は、異世界の生き物のようにさまざまな形に生長するため、顕微鏡写真によく登場する。この小さなカビは10倍に拡大されている

ニコン・スモール・ワールド

Alison Pollack/Nikon Small World

Nikon Small World


シンプルな美しさを追及する写真家もいる。これはパゴダフラワーのつぼみの中で、おしべなどが折りたたまれている様子

ニコン・スモール・ワールド

Jose R. Almodovar/Nikon Small World

Nikon Small World


これはイソギンチャクの口や触手の神経細胞に光を当てて撮影された。この銀河系のような姿は、我々の身近にいる生き物の知られざる側面を写し出している

Ruohan Zhong/Nikon Small World

Nikon Small World

[原文:The year's best microscope photos reveal a hidden world, from a pregnant flea to crystals in a dinosaur bone

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

Popular

あわせて読みたい

新着記事

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み