画像:Business Insider Japan
サステナビリティ(持続可能性)は一部の人だけに関わるトピックではない。誰もが身近なところから始めることができ、本人が気付かなくてもすでに実践しているものだ。そこで今回は、10月4日より開催される企業表彰イベント「Beyond Sustainability(ビヨンド・サステナビリティ)2021」に合わせて、Business Insider Japanの記者・編集者が愛用する「サステナブル」グッズを紹介。第2回は「趣味編」。
次なるブーム大本命“稲作”の最強ブーツ
ネットに浸かりきった20~30代に流行る次のブームは、「稲作」だと踏んでいる。
デジタルデトックス、適度な運動、太陽を浴びる体験、オーガニック&エシカル消費、ウェルビーイングな暮らし……。実はバズワードなコンセプトのオンパレードな稲作(というかそんな言葉が生まれる1万年も前からあるので当たり前ですが)。
バリバリの「スマホ脳」な筆者も、友人に誘われて1日農作体験をしてみて、「これは都内近郊でできる1Dayアクティビティの最適解だわ」と確信した(ちなみに、東京から1.5時間ほどでいける千葉県佐倉市の「はぎや農園」にお邪魔しました)。
で、そこで必要なのが田植え靴。めちゃめちゃニッチな話で恐縮ですが、「日本野鳥の会」オリジナルグッズとして出しているバードウォッチング長靴が、初心者稲作業界では最強として知られているらしい(間違っていたらすみません)。
コンパクトでくるくるたためてかさばらないので今のところ重宝している。自分の食や暮らしを見つめ直せる稲作、今イチオシです。
土に触れると荒んだ心が洗われる。
撮影:西山里緒
(文、撮影・記者 西山里緒)
6年愛用のパタゴニアのレインウェア
コロナ前、冬山に登山した際の筆者。
撮影:野田 翔
パタゴニアの「トレントシェル 3L・ジャケット」は、リサイクル・ナイロンを使用した、抜群の防水性・透湿性を持つレインウェアだ。
防水性は馴染みがあると思うが、「透湿性」とは何がいいのか? 通常のレインウェアは防水のため表面に穴がないので、着ていると中がどんどん暑くなり、汗をかいてムレる。これが不快なのだが、透湿性があれば雨が降っていても湿気が抜けていく。いつでもドライで快適というわけだ。中性洗剤で洗濯機で洗えるのもラクでいい。
ウインドブレイカーとしても優秀なので、春秋冬は3シーズンを通して肌寒かったり、雨が降っていたらこれを羽織る。シティユースはもちろんのこと、コロナ前は2000m超の山もこれで登ったし、キャンプにもトレイルランにも使う。
スウェーデンに取材に行った時も着ていた。同じく防水透湿のシューズと合わせて、小雨程度ならフードをかぶり、傘はささない。
気付けば6年愛用していて、首周りがボロボロになってきた。パタゴニアには修理サービスもあるので、新品は買わず、直して使い続けるつもりだ。価格は2万2000円(税込)。
(文、撮影・編集者 野田 翔)
思いっきり爪をといでも気にならないキャットタワー
3年前に保護猫の「きじお」と「とらみ」が我が家にやってきてからしばらくして、元気いっぱいなふたりのためにキャットタワーを買うことにした。
重視したのは、「安全性と長く使えること」だ。キャットタワーは大きい。2匹で使うとなればなおさらだ。爪とぎでどこかがボロボロになるたびにイチから買い替えというのは、あまりに無駄が多すぎる気がした。
そこで見つけたのが、「キャットタワー専門店Mau」の部分交換に対応したタワーだ。これなら、傷んだ部分だけを交換できる。実際にパーツ交換もしてみたが、簡単だった。
きじおととらみは今日もこのタワーで思いっきり爪をといだり、お気に入りのぬいぐるみを枕に昼寝を楽しんでいる。そろそろ手前の柱は交換時だ。
(文、撮影・翻訳担当 山口佳美)
ストーリーがなくても欲しくなるピアス
フーヒップのピアスはコットンのフリンジと小さな水晶でできている(左)。ラーデーのシャンパンピンク(右)はシンプルな服に合わせやすい。何より軽くてつけていて楽!
撮影:高阪のぞみ
エシカルなだけでは欲しくならないし、かわいいだけでも気持ちが向かない。
大学1年のときに開けてから、「つけていないと塞がる」という思いで毎日手に取るピアス。ブランドものは日常にそぐわないように思うし、プチプラが似合う年齢でもない、そしてどうせ買うなら良いことにつながればいいな……と思っていたころに出合ったのがこの2つだった。
5年近く愛用している「フーヒップ」のピアス。大学時代からの友人が長く親友だという女性が立ち上げたブランドらしい。そう聞いて展示会をのぞいた。
フーヒップはベトナムの古都・フエの女性たちの自立支援のために生まれたブランドとのこと。きらびやかすぎないのに大人しすぎず、シンプルな服に映えるデザインだと思って、普段は迷ってしまう私がその場で購入した。
もう一つは、Will Lab代表の小安美和さんが運営している「そらとひと」で見つけた「Hladee(ラーデー)」のもの。ミャンマーの女性の手しごとによって生まれたというピアスは、つくり手の指先が想像できるような繊細さ。
どちらも、その向こうのストーリーを知らなくてもきっと欲しいと思っただろう。でもストーリーがあるからこそ、つけるだけで晴れやかな気持ちになれるような気がする。
オンライン会議が増えて、自分のために服やアクセサリーをつけるという思いが以前より強くなった。この2つのピアスをつい手にとってしまうのは、見た目の良さだけではない心地良さがあるからだと思う。
(文、撮影・ブランドディレクター 高阪のぞみ)
エコバッグの最終結論
ヘラルボニーのアートエコバッグ(税込2420円)。カレー10皿分の野菜と缶ビール350ml×10本入るくらいの容量がある。
撮影:小倉 宏弥
レジ袋の有料化により出番が増えたエコバッグ。この1年は、街中やネットで気になったものを見つけては購入していた。気付くと家にはエコバッグが増え続け、むしろエコから遠ざかることに。
そんな矛盾に頭を抱えていたある日、取材をきっかけにヘラルボニーのアートエコバッグと出会う。ヘラルボニーは知的障がいのあるアーティストの作品をデザインし商品化したブランド。
そのストーリー性のある取り組みもさることながら、デザイン性と実用性にも優れている。
オレンジベースの配色は目立つからなくさないし、デザインされた柄も不規則だからか、なにか飽きない。コンパクトに畳めて軽く持ち運べるのに容量も多く便利だ。
今では買い物、キャンプ、ときどき仕事と、どこに行くにもこのエコバッグを持って出かけている。
(文、撮影・編集者 小倉宏弥)
持続可能性とビジネスの両立に取り組む企業を表彰するイベント「Beyond Sustainability」を10月4日〜8日、オンラインにて開催します。 「Beyond Sustainability2021」について、詳しくはこちらから。
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