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「10年後に売上倍増」予想。急成長を遂げた中国のバイオテック、世界の製薬産業を左右する存在となるか

中国のバイオテック産業

今年3月、中国、海口市の製薬工場で作業を行う従業員。

Yuan Chen/VCG via Getty Images

ここ数年、ニュージャージー州の郊外にあるジョンソン・エンド・ジョンソンやメルク(Merck)のような製薬大手企業の近所に、新しく引っ越してきた人たちがいる。それは、複数の中国系バイオテック企業だ。彼らは、アメリカの大手製薬企業の数マイル先に、静かに拠点を作り始めているのだ。

2021年8月、そのうちの1社ベイジーン (BeiGene) は、ホープウェルという小さな町に42エーカーの研究開発拠点を建設すると発表した。ハッチメッド (Hutchmed) やレジェンド・バイオテック (Legend Biotech) といった製薬会社 は、製品をアメリカ市場で展開する予定があり、ニュージャージー州に拠点を開設し、積極的に採用も行っている。

ニュージャージー州には、世界の最大手製薬会社20社の多くが拠点を置いている。そこに中国企業が拠点を置き始めている事実は、アメリカ市場への参入を意味する。中国のバイオテック企業は、かつてない額の資金調達と革新的医薬品の研究を進めている。中国のバイオテック業界は、医薬品売上高を現在の300億ドル (約3兆3000億円)から2030年には倍増させ、アメリカの製薬企業と競合する地位を獲得するというアナリストの予想もある。

「中国のことは気にしないという人たちも、こうした中国企業が世界的な競合相手になり、世界的な影響を与えることを知る必要があります」と語るのは、バイオテック投資家のブラッド・ロンカー(Brad Loncar)だ。ロンカーは、2018年、中国のヘルスケア銘柄の株価と連動する最大のインデックス・ファンドを立ち上げた。

ロンカー・インベストメンツ

ロンカー・インベストメンツのブラッド・ロンカーCEO。

Courtesy of Brad Loncar

中国の66バイオ製薬銘柄と連動するロンカーのファンド(ティッカーシンボル:CHNA)は、2021年年初から直近までで、21%上昇している。代表的なバイオテック指数が同7%下落しているにもかかわらずだ。ファンドの運用残高は1600万ドル(約17億6000万円)に達した。

中国製薬企業が生み出す新たな市場は、主に中国政府が主導している。大幅に低価格な製品の投入により、世界のバイオテック市場を変える可能性を持つ。

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