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頭痛を和らげることもあれば引き起こすことも… カフェインについて、わたしたちが知っておくべきこと

コーヒー

Polina Lebed/Getty Images

  • 適度なカフェインは脳への血流を減らして、頭痛を和らげる可能性がある。
  • ただ、カフェインをたくさん摂取していたのに突然止めると、カフェイン離脱による頭痛が起きることもある。
  • カフェインの取り過ぎには注意が必要だ。

カフェインと頭痛の関係は複雑だ。事実、カフェインは摂取量と頻度次第で、頭痛を和らげることもあれば引き起こすこともある。

カフェインはソフトドリンク、スポーツドリンク、コーヒー、お茶、チョコレートなどに含まれることから、北米では成人の80~90%がカフェインを定期的に摂取しているというのも納得だ。

カフェインは頭痛にどう影響するのか、ポジティブな効果を得るためにはどのくらいの量を接種すべきなのか、見ていこう。

カフェインは頭痛を和らげることも

頭痛 —— 厳密に言うと片頭痛 —— で感じる痛みは一般的に脳の周りの血管が拡張し、脳への血流が増えることで起きる。この血流の変化が脳内でたくさんの複雑なメカニズムを作動させ、頭痛を招くことがある。

カフェインは、こうした血管を「収縮させる」性質があることで知られている。つまり、カフェインは血管を収縮させ、脳への血流を減らすことで、片頭痛の痛みを和らげる助けになるということだ。

例えば、学術誌『Human Brain Mapping Journal』に掲載された 2009年の研究では、カフェインが脳血流を平均で27%減らすことが分かった。

このようにして、カフェインは片頭痛がそもそも起こることを防ぎ、すでに起きている場合でも痛みを和らげてくれる。

また、鎮痛剤の効果を向上させることで頭痛を和らげる助けにもなる。事実、薬の有効成分の吸収を助けることから、カフェインは「エキセドリン」や「アナシン」といった頭痛薬の主成分だ。

例えば、学術誌『Journal of Headache and Pain』に掲載された2017年の報告は、過去40年間の片頭痛もしくは緊張型頭痛に苦しんでいる患者の7つの対照臨床試験の結果を研究している。研究者らは、カフェインを含んだ市販の鎮痛薬の方がそうでない鎮痛薬よりも早く良く効くことを突き止めた。

ただ、はっきりとした答えは出ていない。「頭痛とカフェイン摂取との関係については多くの相反する研究があります」と登録栄養士のエイミー・スティーブンス(Amy Stephens)氏は言う。

事実、『Journal of Headache Pain』に掲載された2016年の研究では、片頭痛患者が毎日飲んでいたカフェインを飲むのを止めた後、彼らが飲んでいた「トリプタン」という薬の効果が上がったことが分かった。

American Migraine Foundationによると、カフェインが頭痛または片頭痛の役に立つかどうかは、頭痛がどのくらいの頻度で起きるかによるという:

  • 突発的な片頭痛(最大で月に14回)に悩まされている人の場合、1日200mg以下に抑えれば、カフェインは助けになる可能性がある。それ以上摂取すると、頭痛または片頭痛の頻度が上がる恐れがある。
  • 毎日頭痛に悩まされている人の場合、カフェインは完全に避けるべきだ。National Headache Foundationもそのようにアドバイスしている。

カフェインは頭痛を引き起こすことも

カフェインを大量に飲んでも、頭痛を和らげる助けにはならないだろう。例えば、カフェイン摂取量を増やしても、飲む水の量を増やさなければ、カフェインは水分不足をもたらすことで間接的に頭痛を引き起こしかねない。

ただ、摂取する量が多過ぎたり頻度が高すぎる場合、カフェインで頭痛になる可能性はもっと高い。それは依存につながるからだ。

定期的にカフェインを摂取(一般的に1日あたり200mg以上を2週間以上)した後、突然カフェインを取るのを止めると、カフェイン離脱の症状を感じるかもしれない。

『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』によると、頭痛はカフェイン離脱の主な症状だ。

カフェインは脳の周りの血管を収縮させるため、定期的な摂取を止めると血管が拡張する。すると、脳への血流が大幅に増え、それが片頭痛につながる恐れがある。

「カフェインを断ちたい場合、急に止めてはいけません。数日かけて、徐々に摂取量を減らしていきましょう。そうすることで、カフェイン離脱による激しい頭痛を最小限に抑える助けになります」とスティーブンス氏は言う。

American Migraine Foundationによると、カフェインの摂取量を1日あたり25mg程度まで徐々に減らしていくことで、カフェイン離脱による症状を避けることが可能だという。

頭痛を和らげるために摂取すべきカフェインの量

全体的に見て、スティーブンス氏は適度なカフェインを摂取することが重要だと話している。そうすることで、起こるかもしれないカフェイン離脱による症状を回避できるからだ。

「適量は1日あたり400mg以下です」とスティーブンス氏は言う。これはコーヒー約2~4杯分だ(抽出時間の長さやコーヒーの強さによる)。

グラフ

一般的な飲み物に含まれるカフェインの量。

Yuqing Liu/Insider

まとめ

適度なカフェインを摂取していれば、頭痛は起きにくく、突発的な片頭痛に悩まされている場合でも痛みを和らげる助けになるかもしれない。

ただ、急激に摂取量を減らすと、カフェイン離脱の症状として頭痛を引き起こす恐れがある。定期的または日常的に頭痛に悩まされている人は、カフェインは一切取らない方が良いだろう。

[原文:Why your caffeine consumption may trigger headaches - and how it can also help relieve them

(翻訳、編集:山口佳美)

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