Robert Alexander/Getty Images
- 年収が全職種の中央値を超え、急成長している仕事のすべてに大学の学位が求められるわけではない。
- 例えば、客室乗務員は高卒資格で応募できるが、年収は通常5万9000ドル(約646万円)ほどで、2020年から2030年にかけて3万1100件の新規雇用の増加が予測されている。
- 以下では、アメリカで成長が見込まれ、年収も高く、高卒資格で応募できる20の仕事を紹介する。
- なお下記に示した「OJT(On-the-job training)」は、各職種に必要とされる一般的な訓練期間を示している。
20. オペレーティングエンジニアおよびその他の建設機械オペレーター
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2020-30年の新規雇用予測:2万2200人
2020年5月の年収中央値:4万9770ドル(約545万円)
OJT(訓練期間):中期(1カ月から12カ月)
19. 配管工
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2020-30年の新規雇用予測:2万3400人
2020年5月の年収中央値:5万6330ドル(約6170万円)
OJT:3年から5年の見習い期間
18. 機械工
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2020-30年の新規雇用予測:2万8800人
2020年5月の年収中央値:4万5840ドル(約500万円)
OJT:長期(12カ月以上)
17. 生産・計画・発送関連の事務職
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2020-30年の新規雇用予測:2万7900人
2020年5月の年収中央値:4万9640ドル(約544万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
16. 生産作業の現場監督者
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2020-30年の新規雇用予測:2万2700人
2020年5月の年収中央値:6万2850ドル(約690万円)
OJT:なし
15. シェフ、料理長
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2020-30年の新規雇用予測:2万8000人
2020年5月の年収中央値:5万3380ドル(約585万円)
OJT:なし
14. 溶接、切断、はんだ付け、ろう付けの職人
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2020-30年の新規雇用予測:3万4100人
2020年5月の年収中央値:4万4190ドル(約484万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
13. バス運転手
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2020-30年の新規雇用予測:3万4800人
2020年5月の年収中央値:4万5900ドル(約500万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
12. 輸送・資材運搬の現場監督者(航空貨物取扱監督者を除く)
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2020-30年の新規雇用予測:3万900人
2020年5月の年収中央値:5万4870ドル(約600万円)
OJT:なし
11. 航空機の客室乗務員
Robert Alexander/Getty Images
2020-30年の新規雇用予測:3万1100人
2020年5月の年収中央値:5万9050ドル(約650万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
10. 保険販売員
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2020-30年の新規雇用予測:3万5500人
2020年5月の年収中央値:5万2180ドル(約570万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
9. 接客サービス、娯楽・レクリエーション従事者の現場監督者(カジノなどは除く)
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2020-30年の新規雇用予測:4万8400人
2020年5月の年収中央値:4万2000ドル(約460万円)
OJT:なし
8. 整備士・設置工・修理工の現場監督者
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2020-30年の新規雇用予測:3万1700人
2020年5月の年収中央値:7万0240ドル(約770万円)
OJT:なし
7. 飲食業のマネージャー
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2020-30年の新規雇用予測:4万6200人
2020年5月の年収中央値:5万6590ドル(約620万円)
OJT:なし
6. 建設業、採掘業の現場監督者
2020-30年の新規雇用予測:4万3100人
2020年5月の年収中央値:6万7840ドル(約740万円)
OJT:なし
5. 警察官、保安官のパトロール隊員
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2020-30年の新規雇用予測:4万8600人
2020年5月の年収中央値:6万5540ドル(約720万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
4. 卸売業、製造業の営業担当者(技術的、科学的製品を除く)
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2020-30年の新規雇用予測:5万9400人
2020年5月の年収中央値:6万2070ドル(約680万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
3. 電気技師
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2020-30年の新規雇用予測:6万6100人
2020年5月の年収中央値:5万6900ドル(約620万円)
OJT:3年から5年の見習い期間
2. 産業機械整備士
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2020-30年の新規雇用予測:8万3600人
2020年5月の年収中央値:5万5490ドル(約600万円)
OJT:長期(12カ月以上)
1. サービス業の営業担当者(広告・保険・金融・旅行を除く)
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2020-30年の新規雇用予測:9万7000人
2020年5月の年収中央値:5万8770ドル(約640万円)
OJT:中期(1カ月から12カ月程度)
ランキング方法
年収が全職種の中央値を超え、今後10年間で雇用が拡大すると予測されるすべての仕事に、大卒資格が求められているわけではない。
Insiderではまず、アメリカ労働統計局(BLS)のデータを基に、年収の中央値の相乗平均値と、2020年から2030年までの新規雇用の増加数を予測した。
また、このランキングでは、年収が全職種の中央値を超える仕事に焦点を当てているため、2020年の中央値である4万1950ドル(約460万円)未満の仕事は除外した。
例えば、募集時に求められる一般的な学歴が高校卒業またはそれと同等の在宅介護職は、2020年から2030年にかけて最も成長し、110万人以上の新規雇用が見込まれるものの、年収は2万7080ドル(約300万円)であり、2020年における年収の中央値よりも1万5000ドル(約164万円)ほど低い。そのため、今回のランキングからは除外されている。
全職種から高給で成長の見込みがある仕事のリストを作成した後、そこから少なくとも高校卒業またはそれに相当する学歴が必要とされる仕事のみを抽出し、これらを年収の中央値の相乗平均に基づいてランク付けした。
なお、新型コロナウイルスのパンデミックが最新の予測に影響を与えており、2020年に何百万人もの人々が仕事を失ったにもかかわらず、平均以上の回復を見せる職種があることに留意する必要がある。
BLSは「パンデミックによる不況の影響を受けた2020年が2020-30年の予測の基準年となるが、その値が近年の予測に用いられた値よりも低いため、新規雇用の増加数の予測値は高くなる」と解説しながら、総雇用数は1190万人増加すると予測している。
年収の中央値と新規雇用増加数の予測に加え、各職業のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)についての情報も加えた。BLSでは各職業に必要とされる訓練期間について、OJTを必要としないものから12カ月以上の長期OJTを必要とするものまで、6つのカテゴリーに分類している。
[原文:20 high-paying, growing jobs that only need a high school diploma]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)