再会を果たしたねこの「フォーブス」と飼い主。
SSPCA
- ねこの「フォーブス」は2011年に自宅から姿を消し、行方不明になっていた。
- 飼い主のニール・ヘンダーソンさんは、最悪の事態を覚悟した。
- ところが10年後、Scottish Society for Prevention of Cruelty to Animalsがフォーブスを見つけ、フォーブスは家族と再会を果たした。
スコットランドのアバディーンに住むある家族は、飼い猫の「フォーブス」が2011年に自宅から姿を消し、行方不明になったことで大きなショックを受けていた。
ところが最近、1匹の痩せた野良猫がScottish Society for Prevention of Cruelty to Animals(SSPCA)に保護された。
ねこのからだをスキャンしてみるとマイクロチップが埋め込まれていて、それが12歳のフォーブスであることが分かった。おかげでフォーブスは飼い主であるニール・ヘンダーソンさんとルーシー・ヘンダーソンさんと再会することができた。
フォーブスがいなくなった直後からその行方を探していたニールさんは、「ぼくたちは取り乱していました。フォーブスのことは子猫の頃から飼っていて、特別な絆があったんです。フォーブスは個性的で人懐っこい性格でした。とても大切なねこだったんです」とSSPCAに語った。
「友人がポスターを作ってくれて、ぼくたちは1軒1軒近所を訪ねて回りました。フォーブスが閉じ込められているかもしれないと思って、ガレージや小屋を見てもらうようお願いしました。8、9カ月が経って、悲しいけれど最悪のことが起きたんだと考えるしかありませんでした」
ところが最近、全てが変わった。
「高速道路を走っていた時に妻から電話がかかってきて、車を止めてと言われたんです。フォーブスが見つかったと聞いて、ぼくは本当にびっくりしました」
「願いが叶いました」とニールさんは語った。
「翌日、ぼくたちはアバディーンへ行きました。フォーブスが連れて来られると、ぼくはそれがフォーブスだとすぐに分かりました。フォーブスもぼくにからだを強くすり寄せてきたので、フォーブスもぼくたちのことを覚えていたんじゃないかと思います」
ニールさんとフォーブス。
SSPCA
SSPCAの動物保護担当で、フォーブスと家族を再会させたグレッグ・スティーブンソンさんは、フォーブスがこれまでどこにいて、どんな苦労をしてきたかは分からないと話した。
「ねこの歩き回る習性上、行方不明になることもあれば、以前食べ物がもらえた家に戻ることもあります。自分の飼い猫でないねこを自宅に招き入れることがどんなに魅力的だったとしても、お願いですからそういったことはしないでください。飼い主にとって大きな苦しみとなることがあります」とスティーブンソンさんは語った。
ヘンダーソンさん一家は、フォーブスのストーリーがペットへのマイクロチップ埋め込みの義務化を支持する理由だと話している。そうすることで、行方不明になったペットと再会し、自宅に帰ってくるチャンスが高まるからだ。
[原文:Forbes, the cat, reunited with his delighted owners after going missing for 10 years]
(翻訳、編集:山口佳美)