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都市部の上空を静かに飛べる? エアバス、最新の"空飛ぶクルマ"を発表

シティーエアバス・ネクストジェン

「シティーエアバス・ネクストジェン」

Airbus

  • エアバスが新しい電動垂直離着陸(eVTOL)機「シティーエアバス・ネクストジェン(CityAirbus NextGen)」を発表した。これは都市部向けに作られた「空飛ぶタクシー」だ。
  • シティーエアバス・ネクストジェンは設計段階だが、航続距離は80キロメートル、時速120キロメートルで飛行できるよう開発中だ。
  • 騒音の低減が特徴で、70dBa以下での飛行が見込まれている。

エアバスが9月21日(現地時間)、二酸化炭素排出ゼロのeVTOL機「シティーエアバス」の最新機を発表した。騒音に敏感な都市部での飛行用に作られたものだ。

この次世代のeVTOL機「シティーエアバス・ネクストジェン」は、エアバスが目指す都市内サービス「空飛ぶタクシー」の一環だ。「Pioneering Sustainable Aerospace(持続可能な航空宇宙の開発)」をテーマとした同社初のエアバス・サミットで発表された。都市型航空交通の市場を強化するコンセプトを焦点とするサミットだ。

エアバスによると、シティーエアバス・ネクストジェンは4人乗りで、遠隔操作が可能、航続距離は80キロメートルで巡航速度は時速120キロメートルだ。V字型の尾翼と固定翼、8つの電動プロペラから成る独自の推進システムが特徴だ。騒音の低減にも力を入れていて、その騒音レベルは飛行中で65dBa以下、着陸時でも70dBa以下だ。

シティーエアバス・ネクストジェン

後ろから見た「シティーエアバス・ネクストジェン」

Airbus

「わたしたちは環境問題や社会問題にも取り組みつつ、都市型航空交通と街が持続的に融合する全く新しい市場をともに作ることを目指しています。真の課題は、車のテクノロジーやビジネスモデル同様、都市の融合、大衆の支持、航空交通管理の自動化だとエアバスは確信しています。わたしたちは総力を挙げて安全で持続可能かつ社会と完全に融合したサービスを届けます」とエアバス・ヘリコプターズのCEOブルーノ・イーブン(Bruno Even)氏は語った。

シティーエアバス・ネクストジェンはエアバスのヘリコプター部門が開発していて、2020年7月に発売されたシティーエアバスの改良版だ。エアバスによると、2016年に開発が始まったシティーエアバスの第1世代は、単純に上空を飛ぶことで都市交通を回避できるタクシー・サービスとして考えられていたという。歴史的に見てこの手の都市輸送は、エアバスが支援していた今はなきヘリコプター・タクシーのスタートアップ「ブーム(Voom)」エアバスの"空飛ぶ電気自動車"「バハナ(Vahana)」ウーバー・コプター(Uber Copter)といった騒音の激しいヘリコプターが担っていた。

エアバスによると、シティーエアバス・ネクストジェンは、ホバリングや前方飛行など初代シティーエアバスとバハナで成功したコンセプトの「いいとこ取り」だという。初代シティーエアバスとバハナは合わせて242回、1000キロメートル以上の試験飛行を行ったことで、最新機の最適化に役立った。最新機は飛行時に機体の表面や傾斜部を動かす必要がなく、ホバリングと巡航の効率が上がった。

シティーエアバス・ネクストジェンは開発の設計段階で、プロトタイプの初飛行は2023年を予定している。2025年の認証獲得を目指している。

[原文:Airbus revealed a new version of its CityAirbus flying EV built to fly quietly over urban areas

(翻訳:Ito Yasuko、編集:山口佳美)

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