自宅に取り入れたい? 2022年の色は"再生"と"復活"を象徴する「エバーグリーンフォッグ」 —— 米塗料会社

サンプル

「エバーグリーンフォッグ」のサンプル。

Courtesy of Kerrie Kelly Design Lab and Sherwin-Williams

  • アメリカの塗料会社シャーウィン・ウィリアムズ(Sherwin-Williams)は、同社の"2022年の色"に「エバーグリーンフォッグ」を選んだ。
  • エバーグリーンフォッグは、柔らかなグレーがかった緑色だ。
  • シャーウィン・ウィリアムズのカラー・マーケティング担当の責任者スー・ワデン(Sue Wadden)氏はこの色について、全ては「ポジティブさ」だとInsiderに語った。

シャーウィン・ウィリアムズは、柔らかなグレーがかった緑色「エバーグリーンフォッグ」を同社の2022年の色に選んだ。同社のグローバル・カラー・アンド・デザイン・チームは毎年、消費者の共感を呼ぶようなテーマを伝えるために、特定の色を選んでいる。2022年は復活と再生の年だ。

「ポジティブさについて、わたしたちは話したかったんです」とシャーウィン・ウィリアムズのカラー・マーケティング担当の責任者スー・ワデン氏はInsiderに語った。

「再生や復活というアイデアを象徴する色は何か? と考えた時に、グリーンが出てきました。グリーンは自然と再生の色ですし、自然や成長とのポジティブなつながりが感じられます」

エバーグリーンフォッグ

エバーグリーンフォッグで塗られた壁。

Courtesy of Sherwin-Williams

チームにとって、どういった緑色を選ぶかはさらに難しい問題だった。アボカドのような緑色や深くて暗い緑色といったさまざまな緑色を検討したが、最終的に柔らかなトーンのエバーグリーンフォッグと「恋に落ちた」という。

エバーグリーンフォッグは、シャーウィン・ウィリアムズにとって大きな変化となった。2020年と2021年はそれぞれ、ディープブルー・ナバルやグレー・ブラウン・アーバン・ブロンズといった、暗めの色を選んできたからだ。エバーグリーンフォッグは天然の布地や、金や真ちゅうといった金属に合うと、ワデン氏は話している。

エバーグリーンフォッグをテーマに写真を撮影する際には、ワデン氏とそのチームはオーガニックで現代的な雰囲気 —— サステナブル(持続可能)な素材や植物、自然光を重視する流行りのスタイル —— を捉えることを目指した。ただ、エバーグリーンフォッグは素朴な雰囲気やコテージ風の雰囲気、おばあちゃんの家のような雰囲気など、さまざまなスタイルにも合うと、ワデン氏は強調している。

「インテリアからエクステリアまで、エバーグリーンフォッグは本当に使い道の多い色です」

「モダン・ビンテージ、レトロなインテリアにもぴったりです。懐かしい雰囲気の色でもあるからです」

コロナ禍でビンテージ・スタイルは大人気だった。ミレニアル世代やZ世代が、新しい家をレトロな雰囲気に見せたいと好んだからだ。本来とは異なる用途に使用したり、再利用した装飾はいずれもサステナブルでおしゃれだとされた。

エバーグリーンフォッグ

エバーグリーンフォッグで塗られた壁。

VINTAGE REVIVALS and Sherwin-Williams

シャーウィン・ウィリアムズのチームは、エバーグリーンフォッグは一般住宅にも商業空間にもお薦めだとしている。「用途の広い色」なので、寝室やキッチンにも合うし、高級家具やトリムにも合うとワデン氏は話している。ただ、バスルームの壁に使う際は注意が必要だという。

「バスルームでは、緑色はうまくいかないこともあります。鏡を使ってメイクをする時に、顔色が悪く見えることがあるからです」

「自然光の入らないバスルームだと、顔がやや黄色っぽく見えるかもしれません」

と言いつつも、ワデン氏はエバーグリーンフォッグを自宅のバスルームに取り入れようと考えている。

「バスルームの洗面台をこの色に塗ろうかと考えています。とても素敵な色なので」

[原文:Sherwin-Williams declared a soft green as its color of the year, to encourage 'rebirth' and 're-emergence'

(翻訳、編集:山口佳美)

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