岸田文雄氏、第100代首相に選出。夜にも新内閣発足、総選挙は「10月31日投開票」か

岸田文雄総裁の写真。

第100代首相に選出された岸田文雄氏。

Reuters/Du Xiaoyi

自民党の岸田文雄総裁(64)は10月4日午後、衆参両院本会議の内閣総理大臣指名選挙(首班指名)で第100代首相に選出された。

■衆院・首班指名:

岸田文雄氏 311票、枝野幸男氏 124票、片山虎之助氏 11票、玉木雄一郎氏 11票、高市早苗氏 1票

■参院・首班指名:

岸田文雄氏 141票、枝野幸男氏 65票、片山虎之助氏 15票、玉木雄一郎氏 15票、嘉田由紀子氏 2票、渡辺喜美氏2票、伊藤孝恵氏1票

岸田氏は即日組閣し、皇居での親任式と閣僚認証式を経て、4日夜にも新内閣を発足させる。

岸田氏は目下のコロナ禍と総裁選の公約で掲げた経済政策を中心に取り組む方針。だが、その前には衆院が10月21日で任期満了を迎える。

岸田新首相が本腰を入れて政権をスタートさせるには衆院総選挙で国民から審判を問うことになる。

NHKニュースは4日午前、岸田氏が臨時国会の会期末に衆院を解散し、衆院総選挙を「10月19日公示・31日投開票」の日程で実施する意向を固め、複数の与党幹部に伝えたと報じた。

安倍政権と、その後継、菅政権——。民主党から自民党へと再び政権が戻ってから、およそ9年間の長期政権を、国民がどう判断するのか。野党側では立憲民主党を軸に共産、れいわ、社民との野党共闘が進む。

岸田氏は東京都渋谷区生まれ、64歳。衆院広島1区選出。1993年に初当選で当選9回。2012年12月の第2次安倍内閣発足以降、外相や防衛相として安倍政権を支えた。単独の外相在任連続日数は歴代最長だ。

2017年8月〜2020年9月には自民党の党三役の一つ「政調会長」に。安倍晋三首相の辞任に伴う2020年の自民党総裁選では「ポスト安倍」の最有力と目され「禅譲」(権力の移譲)を期待していたが、安倍政権で官房長官だった菅義偉氏に敗北した。

2度目の挑戦となった9月の総裁選で河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏を破って自民党総裁に選出された。

(文・吉川慧)

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