スカイアップ航空。
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- ウクライナの格安航空会社スカイアップ航空は、女性客室乗務員にハイヒールの着用を義務付けないことにした。
- 同社の女性スタッフは、スニーカーやズボンを着用することになるとBBCは報じた。
- これは、女性の見た目にこだわり過ぎる古い伝統からの脱却に向けた一歩だ。
ウクライナの格安航空会社スカイアップ航空は、機内でハイヒールやペンシルスカートの着用を義務付けた女性客室乗務員向けの古い制服を捨てる。
ヨーロッパで最も若い格安航空会社の1つである同社は、ハイヒールをスニーカーに、ペンシルスカートをズボンに替えるという。BBCが報じた。
これは、社内調査で複数の客室乗務員から制服に対する不満の声が上がったことを受けた"変更"だ。
「12時間立ちっぱなしでキエフからザンジバルへ飛んで、また戻ってくる。ハイヒールを履いていたら、その後は歩くこともままなりません」とスカイアップ航空の客室乗務員ダリア・ソロメンナヤ(Daria Solomennaya)さんはBBCに語った。
「同僚の多くは病院に通い続けています。ハイヒールで足指やその爪を絶えず痛めているからです」とソロメンナヤさんは付け加えた。
Insiderはスカイアップ航空にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
航空会社の服装規定をめぐっては、他の航空会社もこれまで"業界の標準"と考えられていたものに変更を加えている。2019年には、ヴァージン・アトランティック航空が女性スタッフへの就業中のメイクを義務付けないと発表した。
スカイアップ航空の制服の変更は、女性の容姿を重視するウクライナの古い伝統からの方向転換を示すものでもある。
女性客室乗務員の見た目へのこだわりは、世界中でしばしばニュースになっている。Insiderが9月に報じたように、エミレーツ航空の元客室乗務員は、抜き打ちで体重チェックを受けていたと語った。
この女性は同僚から「体重が重過ぎる」と言われ、結果的に3年間、体重チェックを受け続けたと話している。
(翻訳、編集:山口佳美)