フェイスブックの接続障害、インフルエンサーに大きな影響…数千ドルの収益がなくなった人も

インスタグラムを始めとするフェイスブック関連サービスの停止はインフルエンサーの収益を損なった。しかし、その他の人々には、つかの間の「オフラインの日」として歓迎された。

ペットインフルエンサーのトリ・ミスティックさんを含む何人かのインフルエンサーはフェイスブック関連サービスの停止で損害を被ったという。

Tori Mistick

  • 10月4日、フェイスブックに大規模な障害が発生し、5時間以上にわたってサービスが使用できない状態になった。
  • 収入をインスタグラムとフェイスブックに依存しているインフルエンサーたちは、特に大きな影響を受けた。
  • つかの間の休息を楽しんだというインフルエンサーもいるが、この障害が収益を深刻に脅かすことになった人もいる。

2021年10月4日(現地時間)、フェイスブック(Facebook)、インスタグラム(Instagram)、WhatsAppなどのフェイスブック社関連サービスで約6時間の障害が発生した。同社のインフラ担当バイスプレジデントであるサントシュ・ジャナルダン(Santosh Janardhan)はブログ記事で、同社のルーターの「設定変更」が原因であると説明した。

この障害は、8000万人のフェイスブックユーザーに影響を与えた。中でも、フォロワーとのつながりだけでなく、収入源としてもインスタグラムやフェイスブックに大きく依存しているソーシャルメディアのインフルエンサーたちが大きな影響を受けた。インフルエンサーの中には、今回のサービス停止によって収益が大きく悪化した人もいる。しかし、他のインフルエンサーたちにとっては、オンライン生活から解放され、歓迎すべき休息になったという。

インスタグラムのフードインフルエンサー兼ブロガーのブリタニー・ディカプア(Brittany DiCapua)さん(28)は、4日の午前11時半ごろにサイトがダウンしていることに気づいたという。最初は自分のアカウントだけの問題だと思っていたが、他のインフルエンサーとメールでやり取りしているうちに、この問題が広範囲に及んでいることに気がついた。ディカプアさんは「何人かの人は、今日は『お休み』だねと冗談を言っていました。ソーシャルメディアでの生活や呼吸をしないための休息のようなものでした」と話す。

フードインフルエンサーのディカプアさんは、ソーシャルメディアから離れて自分の時間を楽しんだという。

フードインフルエンサーのディカプアさんは、ソーシャルメディアから離れて自分の時間を楽しんだという。

Brittany DiCapua

ディカプアさんは、過去にもインスタグラムやフェイスブックが短時間停止したことがあったので、最初はこの障害を気にしていなかった。しかし、それが1時間以上に及んだとき、彼女は心配になった。「もし、これらのプラットフォームがなくなったらどうしよう、と思いました」とディカプアさんはいう。

「ソーシャルメディアは1日でなくなってしまう可能性があり、私たちはそれで生計を立てているのだということを思い知らされました」

ディカプアさんを含む多くのインフルエンサーは、広告やブランドとの契約が主な収入源になっている。ディカプアさんは、もしその日にコンテンツを投稿する予定があったら、2000ドルから4000ドルの損失を出していたかもしれないという。ディカプアさんはこれまでに、アマゾン(Amazon)、バドライト(Bud Light)、レクサス(Lexus)などのブランドと仕事をしてきた。「もし、その日が全国的なキャンペーンの日だったら、まったく違っていたかもしれません」と彼女は言う。

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