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結婚の減少を食い止めたい… 中国のある県の提案が「年配男性のベッドを温めよう作戦」と紹介され、ネット炎上

新婚カップル

中国の新婚カップル(2021年8月14日、山東省済南)。

Zhang Yong/China News Service via Getty Images

  • 結婚させるために女性を故郷の町に戻そうという中国のある県の提案が、ソーシャルメディアで炎上している。
  • 記者がこの提案を「年配男性のベッドを温めよう作戦」と呼んだことで、批判が高まった。
  • ネット上では、女性をモノとして見ている、結婚の道具にしているとの声が上がっている。

中国では、結婚の減少を食い止めるためのある県の提案が、ソーシャルメディアで炎上している。記者がこの提案を地方在住の男性の結婚を支援する「年配男性のベッドを温めよう作戦」と呼んだことがきっかけとなった。

この記事は中国共産党傘下のニュースサイト『Red Net』が公開したもので、地方に住む独身男性が妻を迎えるのがいかに難しいかを嘆き、一部の地域は「独身者の村」になっていると報じた。記事を書いたJiang Wenlai記者は、女性たちは貧しい村での生活や結婚に興味がなく、この考え方を変えさせなければならないと伝えた。

この記者の考えは、「結婚の危機」を解消するための湖南省湘陰県の提案がもとになっている。National Business Dailyによると、湘陰県は現地の女性が都市部に引っ越すのを思いとどまらせ、故郷にいる年配の独身男性と結婚させたいと考えている。

県は4つの主な方針 —— ブラインドデートのマッチングサービス、村で家族を始める際の書類作業の簡素化、給料の良い雇用の機会を増やす、贅沢な結婚式の伝統や贈り物は否定しつつ「結婚と出産」を奨励するキャンペーン —— を打ち出している。

県の計画によると、「地方に住む若い女性に故郷を愛し、町づくりに携わって」もらい、「地方在住の男性と女性の不均衡な割合を是正するために尽力」してもらいたいという。

「年配男性のベッドを温めよう作戦」

Red Netの記事はさらに一歩踏み込んでいる。Jiang Wenlai記者は、もっと幸せになるには「年配男性のベッドを温めよう作戦」を始めることが社会には「必要不可欠だ」と主張した。そうしないと、男性と男性の両親を惨めにしてしまうという。

ソーシャルメディアのユーザーたちは、この考えを激しく非難した。中国最大のミニブログWeibo(微博、ウェイボー)には、この記事と湘陰県の計画を批判するコメントが殺到した。

「つまり、女性はより良い暮らしを望んじゃいけないってこと? 男性の解決策になるために、女性はここにとどまらなきゃいけないってこと?」とあるユーザーはコメントしている

「主人のためにベッドを温めるのは奴隷だけ。女性は人間。奴隷じゃない」と別のユーザーは書いた。

「ベッドを温めたいなら、湯たんぽを買えばいい」とコメントしたユーザーもいた。

湘陰県はその後、県の提案は女性を強制的に地方の故郷にとどまらせようとするものではなく、田舎の村を定住する場所としてより魅力的にしようとするものだと、中国メディアRed Star Newsに説明した。

自身の記事に対する批判について、Jiang Wenlai記者は先週末、中国のニュースサイトDongFang Mediaの取材に応じ、自分は地方在住の男性が直面する結婚に向けたハードルにスポットライトを当てようとしようとしただけだと語ったが、それ以上のコメントは拒否したという。

中国民政部によると、2020年に中国で結婚したカップルの数は813万組で、2013年から40%減ったとNikkei Asiaは報じている

また、Insiderでも報じたように、最新の調査では都市部に住む中国の若い女性の約半数が「結婚したくない」と考えていることが分かっている。

[原文:How a Chinese county's plan to fix declining marriages turned into 'operation warm the older men's beds' and sparked a social media firestorm

(翻訳、編集:山口佳美)

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