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ホリデーシーズンに影響? ベトナム、マレーシア、タイでも労働力が不足している

労働者

マスクを着用して工場で働く人々(2021年10月1日、ベトナム)。

REUTERS/Stringer

  • 東南アジアでは複数の国が労働力不足に悩まされていて、世界のサプライチェーンに影響を及ぼしている。
  • ベトナムでは数カ月に及ぶ厳しいロックダウン(都市封鎖)の後、工場労働者がホーチミンを離れ、地元に帰っている。
  • マレーシアでは移民の労働力が不足していて、パーム油産業が特に打撃を受けている。

製造業の中心となっている東南アジアの複数の国における労働力不足が世界のサプライチェーン危機に影響を及ぼし、クリスマス商戦にも打撃を与えそうだ。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の封じ込めに取り組んでいるベトナムやマレーシア、タイといった国では、製品を作るのに必要な労働力の移動に混乱が生じている。

ホリデーシーズンを前に、こうした混乱は小売業者にとって大きな問題となりかねない。

「アメリカやEUといった世界最大の消費者市場の多くで、経済成長の回復がASEANの輸出への需要を押し上げている」と調査会社IHSマークイットのアジア太平洋担当のチーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス(Rajiv Biswas)氏はInsiderに語った。

ただ、こうした地域の労働力不足は続くと言い、入国制限が緩和されない限り、製造業や農業といった低賃金産業は不安定なままだと、ビスワス氏は話している。

働き手の確保に奔走するベトナムの工場

ベトナムでは、服や靴、電子機器を作っている工場が今、労働力不足に直面している。数カ月に及ぶ厳しいロックダウンの後、数万人がベトナム経済の中心地ホーチミンを離れたからだ。

仕事を求めてホーチミンに集まっていた多くの労働者が田舎の実家へ戻って行った。彼らはパンデミックに対する疲れ恐怖を口にしている。

ロックダウンは早くから問題を引き起こしていた。ナイキ(Nike)は「サプライチェーンの逆風」に警鐘を鳴らしていたし、アップル(Apple)のiPhone 13の出荷も遅れているとNikkei Asiaは報じた

現地メディアのVnExpressによると、工場は今、労働者を再び安全に受け入れるための方法を模索している。ただ、感染拡大を予防するためのガイドラインやルールは時間や管理を必要とするため、さらに生産スピードが落ちる可能性もある。

ジョンズ・ホプキンス大学のコロナウイルス・リソース・センターによると、ワクチン接種を完了しているのが人口の約17%に過ぎないベトナムのような国では、こうした安全対策は特に重要だ。

マレーシアの移民労働者の不足はパーム油産業に打撃

マレーシアではパーム油産業が似たような問題に直面している。ただ、マレーシアの場合は海外からの移民労働者だ。

マレーシアは世界のパーム油の約3分の1を生産している。パーム油は用途が広く、食用ならチョコレートから洗剤、シャンプーまでさまざまな製品に使われている。

ところが、マレーシアのパーム油産業は長きにわたり、その収穫作業をインドネシアやバングラデシュといった国からの移民労働者に依存してきた。

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