無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


グーグル独自チップ搭載「Pixel 6/6 Pro」が10月28日発売。2機種の違いはどこに?

Pixel 6 Seiries

グーグルは独自の「Google Tensor」チップを搭載した新型スマホを正式に発表した。

出典:グーグル

グーグルは10月20日、新型スマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を全世界で正式発表した。

日本でも予約は即時開始。発売日は10月28日。直販サイトのほか、KDDIとソフトバンクでも取り扱われる。価格は以下の通り(いずれも税込)。

  • Pixel 6(128 GB)……7万4800 円
  • Pixel 6(256 GB)……8万5800 円
  • Pixel 6 Pro(128 GB)……11万6600 円
  • Pixel 6 Pro(256 GB)……12万7600 円

Pixel 6/6 Proは同社がスマートフォン向けに設計したチップセット「Google Tensor」を搭載。発表前からその概要を事前に公表するなどプロモーションに力の入った製品だ。

“Googleマジック”健在、日本語対応の文字起こし機能も追加

発表会には“こんまり”こと近藤麻理恵さんが出演。近藤さんはあえて日本語で話しているが、それをPixelが自然な英語にスピーディーに変換しているのがわかる。

出典:グーグル

最大の特徴はGoogle Tensorのパワーを用いたさまざまな機械学習技術を用いた便利機能だ。

新機能として紹介されているものは以下の8つ。主に音声変換や言語認識、画像処理分野の機能が多い。

  • アシスタント音声入力……いわゆる音声入力だが、メッセージ系アプリでは「送信」「消去」「停止」など、完全に声だけで操作が可能。
  • リアルタイム翻訳……LINEやMessageアプリなどで表示されている言葉を母国語などに変換してくれる。また、カメラを使えば写っている文字がそのまま翻訳されて表示される。
  • レコーダー……音声レコーダー。音の種類を判別したり文字起こしをしてくれる。2019年のPixel 4からある機能だが、当初文字起こしは英語のみで今回から日本語をサポートする。
  • 消しゴムマジック……Google Photoアプリの機能で、背後に映る余計な人やものを削除できる。
  • モーションモード……いわゆる長時間露光や流し撮影など、撮影するのにテクニックが必要な躍動感のある写真を簡単に撮れる。
  • 顔フォーカス……人の顔が写っていれば、顔の部分はブレない写真が撮れる。これは背面の標準と超広角カメラで撮れるデータを使って実現している。
  • リアルトーン……さまざまな人種に配慮した、自然な肌の色を実現する機能。各国のプロクリエイターから得た膨大なポートレート写真を元にアルゴリズムを再設計。
  • 超解像ズーム……遠くの写真をズームしても解像感を保てる。以前のPixelスマホから搭載されているが、Pixel 6 Proでは最大20倍まで対応する。

レコーダー

ボイスレコーダー。日本語の文字起こしに対応した。

出典:グーグル

最も広く需要のある機能はやはりカメラに関するところだろう。この辺りはPixelシリーズは、比較的安価な「Pixel aシリーズ」でも定評のあるところで、非常に期待できる。

加えて、会議などの多い人は文字起こし対応のレコーダーが注目の機能だと言える。

精度の程は別途評価が必要だが、スマホ1台でオフライン環境でも日本語の文字起こしができ、後から話の内容などをキーワードで検索できるので便利だ。

また、Pixelシリーズは一部の機能を過去のPixel製品にも提供する「Feature Drop」に取り組んでいるが、例えば、「消しゴムマジック」は2018年発売のPixel 3以降の製品での利用も検討されている。

モーションモード

左が通常の写真で、右がモーションモードを用いた写真。

出典:グーグル

一方で、「モーションモード」のような“パワー”のいる処理は、Google Tensorの影響が大きいのか、Pixel 6/6 Proのみでの提供となる。

6と6 Proの差は大きさ+画面、カメラ、ミリ波

Pixel 6 Seiries

6と6 Proでは機能は似通っているが、ハードウェア的な違いは複数ある。

出典:グーグル

本体の仕様を見てみると、Pixel 6/6 Pro共にスマートフォンとしては、比較的大きなサイズの製品だ。

ディスプレイはPixel 6は6.4インチの1080×2400ドット解像度。6 Proが6.7インチの1400×3120ドット解像度。いずれも有機EL。

どちらも最新OSのAndroid 12、前述したGoogle TensorとそのAI機能が変わらず利用できる。ただし、メモリーはPixel 6が8GB、6 Proが12GBと差がある。

そのほか、日本版についてはおサイフケータイ搭載、物理のナノSIMとeSIMのデュアルSIM、5年間のセキュリティアップデート保証も共通要素となる。

メモリーや本体サイズやそれに伴うバッテリーサイズ以外の差異が大きく分けると3つある。

Pixel 6 Pro

値段も高いPixel 6 Proの方が“できること”が多い。

出典:グーグル

1点目は、ディスプレイのリフレッシュレート(画面の書き換え速度)。Pixel 6が60〜90Hzなのに対し、6 Proが10〜120Hzと6 Proの方が表示コンテンツに応じて切り替わる幅が広く設計されている。

2点目は、カメラ構成。いずれも背面には50MPセンサーの広角レンズ搭載、12MPセンサーの超広角レンズ(視野114度)は共通している。6 Proにはこれに加えて48MPの望遠レンズを搭載。光学4倍ズーム、デジタルズームでは超解像ズームにより最大20倍まで寄ることが可能だ。

3点目は、6 Proは5Gのより高周波な帯域(いわゆるミリ波)に対応している。発売当初はKDDIとソフトバンクのミリ波に対応するが、後日アップデートでNTTドコモと楽天モバイルにも対応予定。

ミリ波の提供エリアはいずれの通信事業者もいまだ限られており、またエリアではなくスポットでの提供にとどまる。あまり日常生活で恩恵の受けられる特徴ではないが、うまく電波を掴めば非常に高速な通信が体験できる。

Pixel 6 Pro

最新技術を利用するだけではなく、ライフスタイルに合わせてキャリアを選ぶなら、Pixel 6や6 Proは悪くない選択肢だ。

出典:グーグル

エリアが限定されてアップデートを待つ必要があるとはいえ、4キャリアのミリ波に対応するスマートフォンというと国内ではほとんど出回っていない貴重な存在だ。

各キャリアのオンライン専用プランの拡充や、解約手数料の撤廃、素早く発行できるeSIMの普及が進む昨今。生活スタイルや嗜好に合わせてキャリアやプランを変更する際にも柔軟に対応できる製品と言えるのではないか。

(文・小林優多郎

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

Popular

あわせて読みたい

新着記事

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み