グーグルのサンダー・ピチャイCEO。
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- グーグルのサンダー・ピチャイCEOは、同社のハイブリッド・ワーキング・プランについてウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
- ピチャイは、週3日はオフィスで、2日はリモートで仕事をするのがバランスがいいと述べている。
- これによって、社員は共同作業をする時間を確保でき、通勤時間を短縮することもできるという。
グーグル(Google)の親会社、アルファベット(Alphabet)のCEO、サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)は、週に3日はオフィスで働き、2日はリモートで働くことで、自宅での時間と同僚との時間の「バランス」が取れると述べている。
ピチャイCEOは、グーグルが「大まかには3:2モデルを予定している」と述べ、社員は週2日、好きな場所で勤務できる柔軟性を与えられるという。2020年12月、グーグルはこの「フレキシブル・ワーク・ウィーク」を初めて発表した。
オフィスでの3日間は、社員の共同作業とコミュニティのために重要であるとピチャイは述べている。リモートで働く2日間は、社員が通勤から解放されるという。
ピチャイは、2021年10月18日に開催されたウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)のテック・ライブ・カンファレンス(Tech Live Conference)で、同誌編集長のマット・マーレ-(Matt Murray)と対談した。この対談はポッドキャストに収録されている。
ピチャイは「週に3日オフィス、2日リモートで働くモデルは、同社にとって恒久的な変更になるのかどうか」という質問を受けた。
「私はそう思う」と彼は言い、「ニューヨークやサンフランシスコのような場所でも、当社の社員は長い通勤時間に悩まされていた。だから3:2モデルの方がバランスが取れていると考えている」
ピチャイは同社のデータから、このモデルを機能させることができることがわかったと言う。そして、チームが集まりやすいように、「おそらく」不動産に投資することになるだろうと話している。
グーグルは最近、ニューヨークにある「グーグル・ハドソン・スクエア(Google Hudson Square)」と呼ばれる複合施設を21億ドル(約2400億円)で拡張する契約に合意した。ピチャイは、同社がスペースを「再構築」し、より共同作業性を高め、「楽しい」空間にしていくと話している。
アルファベットは社員のオフィスへの全面復帰を2022年1月まで延期しており、それ以降については各地域のオフィスに判断を委ねるとピチャイは述べている。同社ではすでに2割から3割の社員が自主的にオフィスに戻っていて、ニューヨークではオフィスへの復帰率は5割に達しているという。
2021年10月、ピチャイは、同社の社員はオフィスに戻る前に新型コロナウイルスの予防接種を受ける必要があると発表した。
彼はマット・マーレ-に、同社は将来的に従業員の約20%が完全にリモートになると予想しており、社員に転居の自由を与えていると語った。
2021年8月に流出したグーグルの給与計算ツールによるとリモートで働く社員は最大25%の減給を受ける可能性があるという。同社はこれまでも地域別に給与を計算していたと述べている。
(翻訳:大場真由子、編集:Toshihiko Inoue)