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パンデミックでVR・AR市場が活性化。5Gで可能性はどう広がる?

仮想現実(VR:virtual reality)、拡張現実(AR:augmented reality)、複合現実(MR:mixed reality)などのエクステンデッド・リアリティ(XR:extended reality)技術は、実装面ではまだ初期段階にあるものの急速に進化している。VRやARの使用例の多くは、ゲーム、エンターテインメント、ソーシャルメディア関連のものだ。だが、これまで以上に多くの消費者や企業が没入型体験の試行錯誤を重ねていく中で、技術の応用の幅も広がってきている。

パンデミック下では、多くの人が仕事や人付き合い、勉強、買い物を自宅でせざるを得なくなり、対面での活動の代わりにXRを利用するようになった。2021年にアメリカでは5890万人がVRを、9330万人がARを月に1回以上利用するとの予想だ。

VRとARはそれぞれ異なる技術で成長のスピードも違うが、パンデミックの影響で両方の市場が活性化した。

※この記事は2021年7月1日に公開した記事を一部編集して再掲載しています

VRとARの利用はコロナの影響でどう変化した?

アメリカにおけるAR及びVRコンテンツのユーザー数の推移と予測。

アメリカにおけるAR及びVRコンテンツのユーザー数の推移と予測。

Business Insider Intelligence

大勢の人々が人混みを避け、ソーシャルディスタンスを確保するために自宅にこもるようになってから、VRやARの使用は増加した。使用例には「ゲーム」「エンターテイメント」「ソーシャルVR」「ソーシャルネットワーク上でのAR機能」「バーチャル試着」「バーチャルショッピング」「360度のトラベル動画」などがある。

調査会社IpsosとGlobal Myopia Awareness Coalition(近視についての啓蒙活動を行う団体)が2020年6月に行った調査によると、パンデミックが始まってからアメリカの子供と10代の若者によるデジタル機器の使用時間が伸びている。58%が「スマホ」を、53%が「ゲーム専用機」を、15%が「VRヘッドセット」をより長い時間使うようになった。また全般的に、VRヘッドセットを既に所有している人はより多く使うようになり、持っていない人はヘッドセット以外の方法で楽しむVRやヘッドセットの購入を検討するようになった。

XRのトレンドを分析

アメリカにおけるVRコンテンツのユーザー数の推移と予測。

アメリカにおけるVRコンテンツのユーザー数の推移と予測。

Business Insider Intelligence

仕事や勉強、その他の活動のリモートシフトやバーチャル化が進むにつれ、ゲーム以外での新しい、より有用なVRやARの応用に対する関心が高まっている。例えば「バーチャル・フィットネス」「ビジネスにおける共同作業」「遠隔授業」などがある。開発が進み需要が増えるにつれ、VRとARは「トレーニング」「会議」「イベント」「コンベンション」「カスタマーサービス」「ヘルスケア」などの領域で対面に代わる有効な手段だと注目されている。

XRに投資をしている主な企業

パンデミックをきっかけに、XRはIT大手にとってこれまで以上に重要な成長分野となった。Oculusのエコシステムを手がけアメリカにおけるVRの先駆者を目指すFacebookは、ARにも投資している。また、アップル、グーグル、マイクロソフト、サムスンなどの大手企業も市場を拡大し需要増による商機を捉えるために、独自のVR、AR、MRソリューションの投入を急いでいる。

5Gによって広がる可能性

「クラウドゲーム」「VR体験」「AR体験」「VRスポーツ」など、5G通信を活かしたサブスクサービスに魅力を感じるか? 2020年1月に韓国、イギリス、アメリカの成人を対象に行われたアンケートの結果。

「クラウドゲーム」「VR体験」「AR体験」「VRスポーツ」など、5G通信を活かしたサブスクサービスに魅力を感じるか? 2020年1月に韓国、イギリス、アメリカの成人を対象に行われたアンケートの結果。

Business Insider Intelligence

XRの開発者たちは、5Gワイヤレスサービスがアメリカだけでなく世界中で展開されることに期待を寄せている。高速な5Gネットワークにより、これまでの技術的な問題が解消されXRの実現性が高まると考えられている。2020年4月にベライゾンメディア(Verizon Media)の依頼で調査会社のTolunaとAdvertiser Perceptionsが実施した調査では、アメリカの成人の44%が「VRコンテンツのストリーミング」を、36%が「AR体験」を、5Gがもたらすメリットとして挙げている。

同様に、調査会社Parks Associatesが実施した2020年1月のノキアの世論調査によると、韓国、イギリス、アメリカの成人の大多数がサブスクリプション型のVRやARサービスに少なくとも「ある程度」の魅力を感じている。回答者の4分の3近く(73%)が、VR体験のサブスクリプションに「魅力を感じる」、または「非常に魅力を感じる」としており、AR体験やVRスポーツについてもそれぞれ70%と65%が同じように回答している。

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[原文:XR Technologies and Trends: Pandemic ushers in immersive experiences

(翻訳・野澤朋代)

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