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小売店のパニック注文が品不足を悪化させる…「ブルウィップ効果」とは

需要を歪める「ブルウィップ効果」とは

橋の下を通過するヨーロッパ行きのコンテナ船。

Getty Images

  • サプライチェーンの混乱によるホリデーシーズンの品不足への不安から、小売店がパニック買いを行っている。
  • 過剰に注文するのは自然な行為にも見えるが、それは小売店が自らの首を締めることになると、専門家はInsiderに語った。
  • それは、サプライチェーンに「ブルウィップ効果」を引き起こし、事態を悪化させる。

サプライチェーンの危機によって、1年でもっとも収益の上がるシーズンに商品の棚が空になるのではないかという不安感をあおられ、小売店はホリデーシーズンに向けてパニック買いを行っている。

過剰注文は人間の自然な衝動かもしれないが、小売店は自分で自分の首を締めることになると専門家はInsiderに語った。

「銀行が倒産すると思った人々は、ATMに行ってすべてのお金を引き出し、それによって銀行の倒産を引き起こす」と、ジョンホプキンス大学でオペレーションマネージメントとビジネスアナリティクスの教授を務めるティングロング・ダイ(Tinglong Dai)博士は、Insiderに語った。

「これと同じことが、サプライチェーンにも当てはまる」と、彼は述べた。

「ホリデーシーズンに品不足になると予測し、注文を増やす。それがアメリカへの出荷の劇的な増加を引き起こす。今、港に多くのコンテナがあるのはこのためだ」

この「自己実現的な(self-fulfilling)」プロセスは、歪んだ需要による長期の待ち時間や過剰在庫といったサプライチェーンの非効率性を引き起こす「ブルウィップ効果」によって増大するという。

「店でトイレットペーパーが品切れになるのと同じことだ」とテネシー大学ノックスビル校グローバルサプライチェーン研究所のディレクターを務めるテッド・スタンク(Ted Stank)はInsiderに語った。

小売店がパニックになり、いつもより早い段階で多く注文すると、仮に需要が増えていなくても、製造業者には消費者の需要が増加しているというサインになる。製造業者はサプライヤーへの注文を増やしてそれに応え、結果としてサプライチェーンをさかのぼって需要を急増させる。

「消費者の行動の小さな変化が、最終的にサプライチェーンの大きな混乱になる」とダイは述べている。

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