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高さ100メートル、NASAの月探査ロケットが完成…組み立ての様子を写真と映像で

スペースローンチシステムに搭載される宇宙船「オリオン」。2021年10月20日、フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターにて撮影。

スペースローンチシステムに搭載される宇宙船「オリオン」。2021年10月20日、フロリダ州にあるNASAのケネディ宇宙センターで撮影。

NASA/Frank Michaux

  • NASAはフロリダ州のケネディ宇宙センターで、月に向かう新型宇宙船をロケットに搭載する作業を終えた。
  • 23階建てビルの高さに相当する大型打ち上げロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」は自由の女神よりも高く、1枚の写真に収めるのは困難なほどだ。
  • NASAは2022年2月にSLSを打ち上げ、無人で月を周回する計画だ。その後、有人での打ち上げが行われる。

NASAは、月に向かう新型ロケットをついに完成させた。それはとてつもなく巨大だ。

「スペース・ローンチ・システム(SLS)」と呼ばれるこの大型打ち上げロケットは、高さが約100メートルで、約93メートルの自由の女神よりも高い。これほどまでに大きいのは、宇宙船「オリオン」を月の軌道まで送り届ける推進力が必要となるからだ。地球と月との間の距離は、地球と国際宇宙ステーション(ISS)間の1000倍にもなる。NASAはこのSLSを用いて、1972年以来初めて月面に足を踏み入れ、最終的にはそこに長期滞在できる基地を建設することを目指している。

SLSにオリオン宇宙船が搭載された。2021年10月21日、NASAのケネディ宇宙センターで撮影。

SLSにオリオン宇宙船が搭載された。2021年10月21日、NASAのケネディ宇宙センターで撮影。

NASA

だがその前に、SLSは宇宙飛行士を乗せずに月の周回飛行を行う必要がある。「アルテミスI」と呼ばれるこのミッションで安全に人間を運べることを証明するためだ。NASAはこのミッションを2022年2月に開始する予定だ。

今年に入ってから、NASAはロケットのエンジンの燃焼試験を実施し、すべてのパーツをフロリダ州ケープカナベラルにあるケネディ宇宙センターに輸送した。そして同センター内のロケットを垂直に積み上げられる組立棟で、それらのパーツをエンジニアと技術者が徐々に組み立ててきた。2021年10月21日の深夜0時前(現地時間)には、最後のパーツであるオリオン宇宙船が固定され、SLS全体が23階建てビル相当の高さになった。

同センターの施設管理者であるマイク・ボルジャー(Mike Bolger)は「これはすごい光景だ。見ていて本当に気持ちがいい」と10月22日の報告会で語った。

「ロケットは本当に大きいので、全体を把握するには、少し離れて見る必要がある。そうすればちゃんと上から下まで見ることができる」

SLSの開発は予定より3年遅れており、予算は30億ドル(約3400億円)近く超過している。しかし、ついにロケットが完成し、初めての打ち上げが目前に迫っている。

NASAはどのようにして巨大ロケットを積み上げたのか

2021年7月15日、NASAの宇宙飛行士ビクター・グローバー(Victor Glover)がケネディ宇宙センターの組立棟を訪れ、SLSを見上げている。

2021年7月15日、ケネディ宇宙センターの組立棟を訪れ、SLSを見上げるNASAの宇宙飛行士、ビクター・グローバー(Victor Glover)。

NASA/Kim Shiflett

2021年6月までは、組立棟の中には2つの固体燃料ロケットブースター(推進力を与えるための白いミニロケット)だけが置かれていた。そしてその後、SLSの中で最も大きなパーツで、構造的にもロケットの基幹となるコアステージが搬入され、ブースターの間に設置された。これは世界最大かつ最強のロケットステージだとNASAは述べている。

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