CIAの職員になるには? —— エントリーから面接、身元調査まで

アメリカ中央情報局(CIA)は名前こそよく知られていながらも、アメリカの情報機関の中でも極端に秘密主義を重んじる組織である。だが我々はGlassdoor(米キャリア情報サイト)のおかげで、どうやったらCIAに就職できるのか、情報を得ることができた(ほんの少しだが)。この就活サイトでは誰でも自分の勤め先を評価できる。どうやって応募したらいいのか、面接に臨む際の内部情報なども教えてくれる。CIAだけに特化したページもあり、現在の評価は星5つ中3.6だ。40人以上が実際の面接過程について感想を残している。 無記名で書き込まれているので、1つ1つの評価の“裏取り”をすることはできなかったが、多くの疑問や予備知識についてはすでにCIAについて知られていることと合致しているようだ。

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Alex Wong/Getty Images


感想を残した人の多くが、採用プロセスに時間がかかることに不満を漏らしている

何人かはもっと短い期間を報告しているのだが、応募や身元調査、求人情報を見つけ出すのに、多くの人が1年近い時間がかかるとレビューに書いている。

「悪い点は、とにかく面接期間が異様に長いこと」管理職の職員の仕事に申し込んだ人はこう書いている。 「一番最初の応募から、条件付き採用の1歩手前まで進んだ面接の不採用通知まで、合計で10カ月もかかっている。 もし先に進んでいたら、実際に仕事に就くまでに、さらに12カ月かかっていたかもしれない。そうなってからの不採用の打撃は計り知れない」

面接は2カ月から1年ほどかかる——CIAはウェブサイトで告知している。

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Chris Hondros/Getty Images


CIAがジョブフェアを主催することもあるが、実際にはウェブからの申し込みがほとんどだ

採用面接プロセスはCIAで自分が本当に何をしたいかを見極めるところから始まる。他の政府機関同様、様々な職種を擁する巨大な官僚組織なので、誰もがジェームス・ボンド(あるいは、ジャック・ライアン? )というわけにはいかない。志願者はまず自分のアカウントを作成し、職種一覧を調べる。そのうちのいくつかは会計士や技術者、言語系の職員の空きだ。しかし、ドライ・マティーニに興味のある人たちは、ジェームス・ボンドよろしく、軽くかき混ぜて、運営管理職の仕事に志願するのが一番だ。 現在の職種一覧には、ある興味深い「21世紀的な」情報職の追加がある。「サイバー運営部員」だ。海外のウェブサイトで掘り出しモノを探し出す政府御用達のハッカーである。

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REUTERS/ Lucy Nicholson


1つの仕事に絞ったら、長い長い応募用紙に記入する

応募用紙には、志願者の身元や職務経験、学歴、資格や話せる言語など、基本的な情報が含まれている。これがものすごく深く深く調べられる。志願者はできる限りの情報を提出しなければならない。機密情報に始まり、身元調査の結果、軍事経歴、雇用先との問題、麻薬の使用有無(CIAは前年に麻薬を使った人物は雇わない)、規律上の問題、そして借金があるかないかなど。 法律違反スレスレまで記入したからと言って面接が保証されているわけではない。だがここで嘘をついても後々見つかってしまい、CIAでのキャリアは確実に終わる。

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Reuters/Mario Anzuoni


そして志願者は電話連絡を待つ……あるいは電話はかかってこない

驚くことではないが、CIAには洪水のごとく志願書がなだれこんでくる。ホームページによると毎月数千人からの応募があり、時としてその全員に返信することはできなくなるそうだ。それでも多くの志願者は返信を受け取る。大抵は電話で、そして45日以内に。

「もし45日以内に我々から何らかの返信がない場合は、あなたにその時点でその職種を依頼することはないでしょう」とCIAは書いている。

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Scott Raymond/flickr




もし電話面接に通ったら、ワシントンD.C.に行くことになる

志願者の1人は採用プロセスをこう説明している。まずウェブサイトで申し込む。そして、電話面接で基本的な行動に関する質問を受ける。説明会への招待があり、バージニア州かどこかでCIA職員と精神科医それぞれと1対1の面談が行われる。

「長い審査過程を経た後、CIAが飛行機代を出してくれて、様々なプレゼンやツアーに参加することになる」と志願者の1人は書いた。

「その後、面談に丸1日を費やすことになる」 それが済むと「待ちのゲーム」が始まる。CIAは志願者を長い身元審査にかける。審査内容の確実性は、ウソ発見器を使って確認されることになる。

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YouTube via Universal Studios



CIAのリクルーターが聞く質問は普通のこと

CIA職員になりたい人というのは、ハリウッドが流布するスパイ人生とはかなりかけ離れたところにいるし、そういったことが面談で話題になることはあまりない。 実際に彼らが面接中に聞かれる質問というのは、他でもよく聞かれる類のものだ。

「過去に参加したプロジェクトを説明してください」とか「逆境に立たされた時のことを話してもらえますか」あるいは「どうしてCIAで働きたいんですか」など。

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Associated Press/J. Scott Applewhite


「行動に関する質問」を受けたという人もいる

もちろん希望する職種によって異なるが、多くの志願者は自らの行動に関して微に入り細に入り聞かれた質問について語っている。CIAが雇用者の審査に費やすすべての時間と経費を考えると、CIAはおそらくストレスにまみれた状況に対処し得る適切な能力を持った人物であることをまず確認したいのだろう。

「純粋に行動に関する質問であり、技術的な質問は一切ない」とインターンに応募した人が書き込みをしている。

「自分が経験した難しい事態や、他の人たちと自分がどのように仕事をするかについて聞かれた」 また別の志願者はこう聞かれた。「嘘をついた時のことを説明してみてください」と「自分が欲しいものを得るために、他人を操作した時のことについて説明してみてください」

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Michaela Rehle/Reuters



志願者の何人かは面接に先立ち、「宿題」をやらなければならない

管理職を希望したある志願者によれば、電話面接の後、書類の入った小包が郵送されてきて、いろいろと記入しなければならなかったという。CIAに志願した動機についてのいくつかの質問と、昨今の国際問題を説明する論文式の問題が含まれていた。ウェブ上で人間性診断とIQテストも受けなければならなかったという。

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Flickr/stuartpilbrow





異様なほど詳細な身元調査

すべての面談を終えたら、志願者はSF-86調査用紙に書き込み、自分のすべてを提出しなければならない。氏名、別名、過去に住んだことのあるすべての住所、家族とその住所、友人、海外に持つ交友関係などなど、その他にもたくさんのことを。 政府はその情報を元にすべてを審査する。最上級機密を得るための努力をするCIA関係者として、その審査は通常より非常に厳しくなることもある。調査員は志願者の友人や家族、近所の人や、はたまた高校の先生までにも、直接話を聞く可能性もあるのだ。 CIAリクルーターのロン・パトリック氏がForbesに語ったところによると「大抵の場合、何段階にもわたる身元審査において、その人物が何かしら国家の安全を脅かすようなものと関係性があったとしたら、我々はその人物を雇うことはしない」とのことだ。

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安全保障に関する会議の議場に掲げられたCIAの旗

Thomson Reuters


[原文: Here's what it's like to interview for the CIA, from people who have done it

(翻訳:日山)

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