アップルのプライバシー保護強化で、プラットフォームは100億ドルの損害

アップルのティム・クックCEO(左)とフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO。

アップルのティム・クックCEO(左)とMetaのマーク・ザッカーバーグCEO。

Nick Wass/Associated Press/Apple

  • アップルは2021年4月、iPhoneのプライバシーに関する変更を導入した。
  • この変更により、それぞれのアプリは広告目的でユーザーを追跡するために、ユーザーの許可を求めなければならなくなった。
  • フィナンシャル・タイムズによると、その結果、フェイスブック、YouTube、ツイッター、Snapchatは100億ドルの損失を被ったという。

アップル(Apple)が行ったiPhoneのプライバシー保護強化で、フェイスブック(Facebook)などのソーシャルメディアの巨人たちは、これまでに約100億ドル(1兆1400億円)の損害を被ったとフィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた

アップルは4月にプライバシー保護機能のアップデートを行い、広告目的でユーザーの行動をトラッキングすることへの同意を求めるポップアップウィンドウをアプリに表示させるようにした。ユーザーが「いいえ」を選択した場合、アップルはそのユーザー固有の識別子を広告主に対して開示しない。識別子は、広告主が人々のプロファイルを構築し、ターゲットを絞った広告を配信するためのものだ。

広告データ会社のLotameは、フェイスブック、YouTube、ツイッター(Twitter)、Snapchatの4者は第3四半期と第4四半期に、アップルのデバイス上での広告トラッキングを拒否したユーザーによって、合計で12%の広告収入を失ったとFTに述べた。

Lotameのマイク・ウーズリー(Mike Woosley)COOは、アップルのプライバシーポリシー変更の後、広告主がiPhoneから得られる価値は減少しているとFTに語っている。なぜなら、同じユーザーをターゲットにするためには、より広い範囲に網をかける必要があるからだ。

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