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- 人気ドラマ『glee/グリー』はこれまでに数多くの素晴らしい音楽パフォーマンスを見せてきた。
- スローで甘いバラードからアップビートのポップソングまで、メンバーはさまざまな楽曲を披露してきた。
- カートとレイチェルがデュエットした『Defying Gravity』も、ブレインがカバーしたケイティ・ペリーの『Teenage Dream』も記憶に残る1曲だ。
初放送から10年以上が経つミュージカル・コメディドラマの『glee/グリー』は、6シーズンにわたって放送され、メンバーは700曲以上の歌を披露してきた。
その大半はカバー曲だが、オリジナル曲や人気曲を組み合わせたマッシュアップもあった。ほとんどの楽曲がのちにサウンドトラック・アルバムとしてまとめられ、多くの楽曲が音楽チャートで上位に入った。
これまでに披露された楽曲の中から、ベスト・パフォーマンスをいくつか振り返っていこう。
『Don't Stop Believin』はドラマの中で何度か歌われたが、シーズン1第1話のパフォーマンスを超えるものはない
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ジーンズと赤いTシャツに身を包んだ彼らは、全く新しいテレビ番組のまとまりのない歌手のグループだった。この歌が番組のトーンを決め、若い世代に「ジャーニー(Journey)」を紹介する助けになった。
ビルボードによると、この曲は100万回以上ダウンロードされた『glee/グリー』史上最もダウンロードされたカバー曲だという。
シーズン1でカートとレイチェルがデュエットした『Defying Gravity』はほぼ完璧
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ウィル・シュースター(マシュー・モリソン)がレイチェル(リア・ミシェル)にソロを与えられるよう、カート(クリス・コルファー)はわざと最後の高音を外したものの、2人のパフォーマンスは素晴らしかった。ビルボードによると、この歌は50万回以上ダウンロードされている。
メンバーはレディー・ガガの楽曲を数多くカバーしたが『Bad Romance』は最高だった
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シーズン1で、メンバーはレディー・ガガにインスパイアされたさまざまな衣装を身に着けてこの曲を歌った。衣装がこのパフォーマンスをより記憶に残るものにした。Daily Beastによると、レディー・ガガの衣装担当も彼らを手伝ったというからなおさらだ。
メルセデスの『Dreamgirls』のカバーは、胸が締め付けられるほど美しい
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メルセデス役のアンバー・ライリーは才能豊かな歌手で、シーズン1で歌った『And I Am Telling You I'm Not Going』は本当に素晴らしかった。
シーズン1にゲスト出演したクリスティン・チェノウェスは『Maybe This Time』をカバーした
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クリスティン・チェノウェスとリア・ミシェルが歌ったこの歌には、一体感があった。ニューヨーク・タイムズのテレビ批評家マイク・ヘイル(Mike Hale)氏は2009年、チェノウェスのゲスト・パフォーマンスは第1話以来一番良かったと書いた。
スー・シルベスターがほぼ完璧にマドンナになりきった『Vogue』の動画は忘れられない
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シーズン1のこの曲は、ジェーン・リンチにとってシリーズでの初めてのパフォーマンスだったが、本当に素晴らしかった。この曲を含むマドンナをテーマにしたサウンドトラックは2010年、ビルボードで1位になったことも。
レディー・ガガの『Poker Face』は、これまで聞いたことのないようなカバーだった
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シーズン1でレイチェルはこの歌を母親(イディナ・メンゼルが演じた)と一緒に歌った。母親と娘が歌う曲としては歌詞がやや奇妙だが、テンポを大幅に落とすことでユニークなパフォーマンスになった。
ビルボードによると、このカバー曲は"グリー史上最もダウンロードされた曲"の10位だ。
ゲスト出演したニール・パトリック・ハリスが披露した『Dream On』はパワフルだった
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トニー賞を受賞したニール・パトリック・ハリスはシーズン1で、マシュー・モリソン演じるウィル・シュースターとともにエアロスミスのこのドラマチックな曲を歌った。
シーズン1の地区大会のソロで、レイチェルは自身の才能を誰にも台無しにはさせなかった
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『パレードに雨を降らせないで(Don't Rain on My Parade)』のパフォーマンスでレイチェルはスタンディング・オベーションを受けたが、リア・ミシェルも実生活で批評家から同様の高い評価を得た。
『Landslide』のパフォーマンスは、感情的なプロットを強調するために使われた
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サンタナ(ナヤ・リベラ)はシーズン2でこの歌をブリトニー(ヘザー・モリス)のために歌い、初めて自分の本当の気持ちを表現した。グウィネス・パルトロウがこの鳥肌モノのパフォーマンスをサポートした。
パルトロウは『Singing in the Rain』と『Umbrella』のマッシュアップにも参加
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古い歌と新しい歌をミックスするのと、並外れたパフォーマンス・アイデアはグリーが得意とするところだ。このマッシュアップでは、出演者が水と傘を使って踊った。
ビルボードによると、この曲はグリーのパフォーマンスの中で6番目に多くダウンロードされた曲だ。
レイチェルとクインがデュエットしたマッシュアップ『I Feel Pretty/Unpretty』は、2011年の"ファンが好きな曲"に選ばれた
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リア・ミシェルとディアナ・アグロンが歌ったこの曲は、ファンのお気に入りだ。
サンタナがサム(コード・オーバーストリート)のことを歌ったオリジナル・ソング『Trouty Mouth』は、この歌詞でなければ…
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ジャズっぽくて楽しい曲だが、『Trouty Mouth(マスみたいな口)』の歌詞は美しくないし、そういう歌ではない。ただ、サンタナのパフォーマンスは今でも記憶に残っている。
ブリトニー・スピアーズになりきったモリスは、その歌とダンスで輝いた
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モリスはかつてビヨンセのバックダンサーで、その才能はシーズン2の『Slave 4 U』のパフォーマンスで発揮された。生きているヘビと一緒にダンスをするなど、モリスはまるでブリトニー・スピアーズのようだった。
ダレン・クリスが初登場した時に歌った曲は、音楽チャートで1位に
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ダレン・クリス演じるブレインはシーズン2で、ケイティ・ペリーのヒット曲『Teenage Dream』を歌った。このカバー曲は2010年にビルボードのチャートで1位になった。シーズン4ではピアノ弾き語りバージョンも披露している。
『Valerie』を筆頭に、シーズン2ではナヤ・リベラのボーカルスキルが輝き始めた
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カルト的人気を誇るミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』の『Time Warp』に、グリーは派手さをプラスして挑んだ
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シーズン2のこの曲では、キャスト全員がさまざまな衣装を身に着けた。Entertainment Weeklyは「A+」の評価をつけている。
『Born This Way』はメンバーがそれぞれの個性を称える助けになった
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このレディー・ガガのカバー曲は、シーズン2のサンタナが自身のセクシュアリティに悩む回で披露された。その力強い歌詞は、メンバーが自身の個性を受け入れるパフォーマンスへとつながった。
レディー・ガガもこのエピソードについて「グリーのBorn This Wayの回はとても良かった。これほど現代的な社会的メッセージのために勇敢に戦う番組は素晴らしいと思う。引かないで」とツイートした。
シーズン2では、大会でオリジナルソングを披露した
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『Loser Like Me』は今でも、悪口や嫌味を人は放っておいて、自分らしくあろうとする全ての人への応援歌だ。リリース直後に音楽チャートで6位になったこの曲は、"グリーで最もダウンロードされた曲"の1つだ。
『Run The World(Girls)』のパフォーマンスで、モリスはダンスのスキルを見せつけた
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シーズン3で披露されたビヨンセのこのヒット曲のカバーについて、The Atlanticのケビン・ファロン(Kevin Fallon)氏は「このシリーズが生み出してきた中で、最も興奮させるミュージカルナンバー」と書いて絶賛した。
グリーの300回目のパフォーマンスは、『Rumor Has It』と『Someone Like You』のマッシュアップだった
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シーズン3でサンタナとメルセデスが披露したこの番組300番目の曲は一躍ヒットし、2011年にはビルボードのチャートで11位になった。
シーズン3では『Smooth Criminal』のカバーで2CELLOSと共演
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サンタナとセバスチャン(グラント・ガスティン)によるこのマイケル・ジャクソンのデュエットは、ボーカルも素晴らしかったが、それ以上に2CELLOSのゲスト出演が傑出していた。
『Let It Snow』は、グリーのクリスマス特番での最高のパフォーマンスの1つだ
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シーズン3のクリスマス特番で、ブレインとカートはホリデーシーズンの定番をデュエットした。
TV Lineは「この季節の定番を素晴らしいハーモニーとレトロなダンスとともに、ジャズ風かつアップテンポに仕上げた」として、A評価を付けた。
マット・ボマーとダレン・クリスのデュエットは大人気に
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『Somebody That I Used to Know』は2011年にものすごく人気だったので、『glee/グリー』もカバーしなければならなかった。シーズン3で、ゲスト出演したマット・ボマーがダレン・クリスとデュエットした。
ライリーはホイットニー・ヒューストンの歌を、その死の数日後にカバーした
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番組放送の数日前にホイットニー・ヒューストンが亡くなったことで、ライリーの『I Will Always Love You』のカバーは意図せず追悼ナンバーとなった。このカバー曲について、クリスタル・ベル(Crystal Bell)氏はハフポストに「心にしみる」と書いた。
『Let's Have A Kiki/Turkey Lurkey Time』はものすごく風変わりなマッシュアップだったが、うまくいった
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シーズン4のこのサンクスギビング(勤労感謝の日)のマッシュアップは、コルファー、ミシェル、そしてゲスト出演したシャンジェラ、サラ・ジェシカ・パーカーらが披露した。うまくいきそうもないのに、本当にうまくいったマッシュアップだった。TV LineはA評価をつけた。
シーズン4で記憶に残ったもう1つのマッシュアップは『Bye Bye Bye/I Want It That Way』
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このボーイズバンドのマッシュアップは、シュー先生がリードボーカルを務めた。オリジナルの『Bye Bye Bye』の動画のように、マリオネットのパフォーマンスも含まれていた。
シーズン5で、デミ・ロヴァートはビートルズを弾き語りした
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デミ・ロヴァートがリベラと一緒にカバーした『Here Comes the Sun』は、ビートルズがテーマのこのエピソードの見どころだった。MTVのライター、ジョスリン・ベナ(Jocelyn Vena)氏は「完璧なハーモニー」だとして2人を称賛した。
ユニークがカバーしたビヨンセの『If I Were A Boy』は情緒的だった
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シーズン5では、アレックス・ニューウェル演じるユニークがビヨンセの『If I Were A Boy』をカバーし、素晴らしい歌声を披露した。
『glee/グリー』のキャストは『Seasons of Love』でコーリー・モンテースを追悼した
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コーリー・モンテースの死を受け、番組はシーズン5の1エピソードを使って、モンテースが演じたフィンを追悼した。主要キャストが揃った感情あふれる『Seasons of Love』は多くの人々から称賛された。
当時、実生活でパートナーだったリア・ミシェルも、歌でモンテースを追悼した
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ミシェルはレイチェルとして、モンテース演じたフィンのために『Make You Feel My Love』を歌った。胸がいっぱいになるようなパフォーマンスだった。
『glee/グリー』は、映画『アナと雪の女王』の『Let It Go』にミシェルのボーカルで挑んだ
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『glee/グリー』でレイチェルの母親を演じたイディナ・メンゼルが『アナと雪の女王』のエルサの声を担当していたことを考えると、レイチェルがこのヒット曲を歌ったのは当然かもしれない。
1980年代のヒット曲『Take on Me』では、マンガを使った演出も
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シーズン6ではオリジナル・キャストの大半が再集結してこの陽気な曲を歌い、生徒たちが手描きのマンガに出たり入ったりした。『glee/グリー』の初期を思わせる魅力的な1曲だった。
ファイナルシーズンでは、ウエディングソングの定番『At Last』で2組の結婚を祝った
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シーズン6のブレインとカート、サンタナとブリトニーの2組のカップルの結婚式でメルセデスが歌ったのが『At Last』だった。シリーズの最後の歌ではないが、このリストの最後を飾るにふさわしい1曲だ。メルセデスの美しい歌声が彼らを祝福した。
[原文:34 of the best 'Glee' performances of all time]
(翻訳、編集:山口佳美)